リーガ、ビジャレアル戦でのオーバーヘッドゴール、チャンピオンズリーグ、ベルター・ブレーメン戦でも技ありFKとこれまで懸念されていた調子も復調し、そのプレーでファンを魅了し、多くの称賛を受けるロナウジーニョだが、ブラジル代表のドゥンガ監督だけは厳しい見方をしている。「ロナウジーニョは、そのプレースタイルを変えない限り、ブラジル代表でレギュラーにはなれない」と明言。なんとも手厳しい発言である。

「チームにいる全員がスターになりたがっているようでは用をなさない。チームこそが優先されるもの。選手はディフェンスをサポートし、スペースを埋めようとする必要がある。個人の能力だけでは十分とは言えない。チームのために尽くす動きをしなければならない」。

個人よりもチームこそが一番であると言うドゥンガ監督はそうコメント。‘ボールを奪う、ゴールを決める、チームメイトのゴールをサポートする’ことができる選手を必要とするドゥンガ監督は、あくまでもチームというものを大前提としている。

さらに、「ブラジルと対戦する代表チームは、リーガのチームのようなプレーはしない。だから、ロナウジーニョもバルセロナでのプレーとは違ったスタイルを受け入れなければならないんだ」とも。

もちろんドゥンガ監督はロナウジーニョの力を認めている。それを認めた上でロナウジーニョにチームに貢献するプレーを要求している。

ブラジル代表のユニフォームを着てプレーすることはロナウジーニョにとって大きな喜びでもある。レギュラーの座を取り戻すためにドゥンガ監督の要求を受け入れ、そのプレースタイルを変える必要に迫られている。