前代未聞のカルチョ・スキャンダルにより、不正関連クラブで唯一“セリエB降格”判決を受けたユーベ(ユベントス)が今季、イタリア全土を席巻している。“雲の上の存在”である名門ユーベの訪問に、各クラブ嬉しい悲鳴を上げている。1日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、ユーベを迎える各クラブ本拠地の観客比較データを掲載した。記事によると、第13節終了時点でのデータは以下の通りとなった(左側の数字が対ユーベ戦観客数、右側がユーベ戦を除くここまでの各クラブホームゲーム平均観客数)。

第 1節リミニ     =10460人: 6705人
第 3節クロトーネ   = 9983人: 5579人
第 5節ピアチェンツァ =18444人: 5810人
第 7節トレビーゾ   = 8836人: 3690人
第 8節トリエスティーナ=19310人: 7391人
第10節ナポリ     =58954人:33827人
第12節アルビノレッフェ=16751人: 2650人
第14節ジェノア    =35600人:18694人

サポーター間のトラブル防止のため、あえて空席を設けていることを考慮すると、実質満員御礼状態が続いていることになる。1日の第14節、ジェノアと引き分けたユーベは勝ち点を「25」に伸ばし、翌日にフロジノーネ戦を控えるナポリとともに暫定首位に並んだ。来季のセリエA昇格が現実味を帯びてきたユーベ、再び雲の上の存在となる前に“おらが町”に訪れる今季のユーベ戦を逃すわけにはいかない。