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脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のブックハウスカフェイベント『もぎ研』の中で、建築家ポール・丹下氏との対談を行った。対談のテーマは「世界の建築、丹下健三の仕事、そして生きること」。

茂木氏は、ポール氏が率いる「丹下アンダーソシエーツ」のグローバルな展開について彼の考えを聞き、シンガポールの巨大住宅コンプレックス「ジェイドスケープ」が展開する様子を、東南アジアや中東地域でのプロジェクトに絡めて紹介した。ポール氏は「シンガポール、台湾、東京がメイン拠点」とし、「現時点で、台湾だけで28のプロジェクトが進行している」と語った。

建築の世界に長年身を置くポール氏だが、「心地よい建築を作りたい」という彼の理念には変わりがない。茂木氏はこの理念について深く掘り下げ、「ポール丹下は、ただ建築を作るのではなく、そこに住む人々の心に響く作品を提供することを大切にしている」と称賛した。その上で、「何十年経っても心地よいものを提供するのが目標」とのポール氏の言葉を受け、建築と暮らしについて語った。

また、ポール氏の父、丹下健三氏の哲学について、身近にいたものでしか伝えられない熱いメッセージを述べ、聴衆に感動を与えた。

対談の終盤で茂木氏は、「自分がポールと出会った時、本当に美しい友情がここから始まると感じた」と述べ、濃い友情から生まれる新しい取り組みを今後も期待しているとしめくくった。

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