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ロイター通信は、台湾の頼清徳総統が就任後初の外遊のため、アメリカ・ハワイを経由し太平洋の島しょ国を訪問する可能性を報じました。中国政府は反発しています。

ロイター通信は、台湾の頼清徳総統が今後数週間以内に、外交関係を持つ太平洋の島しょ国を訪問する経由地としてアメリカのハワイに立ち寄る可能性があると報じました。5月に就任して以降、頼総統が海外を訪問するのは初めてで、グアムにも立ち寄りが検討されているということです。

台湾と外交関係を持つ国は中国の切り崩しにより12に減少していますが、太平洋の島しょ国ではツバル、マーシャル諸島、パラオ共和国の3か国が関係を維持しています。

一方、今回の報道について中国外務省の報道官は、「台湾当局が外交関係を持つ国を利用し政治的な行動を起こし、独立を図り挑発しても無駄だ」と強く反発しました。また、「アメリカ側にこの立ち寄りを許さず、台湾独立勢力に誤ったシグナルも送らず、実際の行動で米中関係と台湾海峡の平和と安定を守るよう促す」として、台湾に関与を強めるアメリカをけん制しています。