ネオ昭和インフルエンサー、阪田マリンが都心バスツアー 昭和文化は「不完全の美しさがある」
昭和カルチャー好きの“ネオ昭和”発信インフルエンサーでアーティストの阪田マリン(23)が15日、都内でスカパー!の「昭和純喫茶バスツアーイベント」を行った。
銀座や東京タワーなど昭和の歴史もにじむ都内の街を約2時間かけてめぐり「私も勉強しながらタイムスリップした気分で楽しめました」と笑顔で振り返った。
家族らの影響で中学生の頃からレコードにハマり、昭和文化に関心を寄せるようになった。高校時代からSNSで本田美奈子らのコスプレ姿やダンスなど昭和のファッションや音楽、家電などを発信するようになり、「おうちで昭和アイドル踊ってみた」などの動画が人気となってフォロワーも急増。TUBE、B’z、ZARD、倉木麻衣らをデビューさせた音楽プロデューサー長門大幸氏創業の音楽制作会社「B ZONE」の関係者の目にとまってスカウトされ、21歳で芸能界入りした。
当時は大阪芸術大に通う大学生だった。スカウト後に事務所で長門氏に会った際には「今のままではだめだ」と減量をすすめられたといい「そこからほうれん草だけ食べて2カ月で10キロ落としました」とも明かした。
現在は昭和歌謡と平成ポップスを融合させた“ネオ昭和歌謡プロジェクト”「ザ・ブラックキャンディーズ」としても活動しており、23年にデビュー。昭和の魅力には「今はすぐに配信などで音楽を聴くことができますが、昭和の時代には手間を感じるありがたみとか、不完全の美しさがあると思っています」と力を込めた。
知り合いづてに中古のジュークボックス購入を検討していることも明かし「25万円で譲ってくれると言われているんですけど、ピアノくらい大きいので。実家暮らしなので、お母さんに怒られるな〜とか考えてしまって、悩んでいます」。普段は自宅のある大阪と東京を行き来する生活。来年以降は「東京での活動ももっと増やしたい」とネオ昭和文化のさらなる拡大を誓った。【松尾幸之介】