左が佐々木八段の昼食、右が藤井竜王の昼食(15日、大阪府茨木市で)=若杉和希撮影

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 藤井聡太竜王に佐々木勇気八段が挑戦する将棋の第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第4局が15日、大阪府茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」で始まり、初日の昼食が両対局者に提供された。

 その「勝負めし」で藤井竜王と佐々木八段が個性を発揮した。

 藤井竜王は「縁家の牛タンと龍王味噌おに定食」をオーダーした。メニュー名の「味噌おに」とは、味噌おにぎりのことだ。盤外では穏やかな性格ながら、盤上では無慈悲な読み切り勝ちをみせたり、棋理を探究し続けたりする姿勢から、「将棋の鬼」とも呼ばれる藤井竜王。「鬼」の名がついた昼食を頼み、遊び心を披露した。

 佐々木八段は「薔薇すし」を頼んだ。茨木市の花である薔薇をイメージした寿司だ。午前のおやつで「バラの上生菓子」を食べていて、佐々木八段は勝負めしと勝負おやつで徹底した「バラ攻め」を敢行している。(吉田祐也)