ロボット掃除機の多くはマッピングを行った上で、その情報に基づいて部屋の掃除をしてくれますが、マッピング時になかった障害物に出会ったときにうまく対応できない事例があります。

Narwalの「Freo Z Ultra」は世界初だというデュアルRGBカメラとAIチップを搭載したロボット掃除機で、本体上のセンサーと合わせて周囲の状況を把握・分析し、障害物のギリギリそばまで掃除した上で、障害物そのものは回避することが可能。また、2つのカメラによる136度という広い視野により、的確な清掃プランを計画・実行してくれるということなので、実際に使ってみました。

Narwal Freo Z Ultra ロボット掃除機 | Narwal 公式サイト - Narwal Japan

https://jp.narwal.com/pages/freo-z-ultra-robot-vacuum-and-mop

輸送用段ボールから取り出した「Freo Z Ultra」の外箱はこんな感じ。



本体やベースステーションなどすべての内容物が1つの箱に入っているため、重量はこの状態で20kgちょっとありました。



開封すると上部までぎっちりとパーツと梱包材が入っていました。順次、取り出していきます。



同梱物一覧はこんな感じ。奥がロボット掃除機「Freo Z Ultra」本体、ベースステーションとスロープ延長パッド。手前がサイドブラシ2本、電源ケーブル、取扱説明書、幅木クリーナークロス×4、ダストバッグ、ダストボックス内箱、ダストボックスフィルター、洗浄液。



ステーションのふたにクイックスタートガイドが挟まれているので、初回使用時はこのガイドを活用してください。



さっそく、本体を裏返してサイドブラシを取り付けます。取り付け部分とブラシ中央部が色分けされているので、方向を間違えることはないはず。



本体外観はこんな感じ。前方全体がバンパー状になっているほか、正面に2つのカメラを搭載しているのが特徴的。



カメラは1080p映像で周囲136度を捉える、高精細デュアルRGBカメラ。掃除機が認識した周囲の環境は搭載されたデュアルAIチップにより解析され、リアルタイムで最適な清掃の判断を下すとのこと。



本体上部に出っ張ったセンサーのそばに電源ボタン、その周囲がホームボタンになっています。電源ボタンは2秒長押しすると電源のオンオフができ、短く押すと清掃タスク開始・一時停止・継続を切り替えられます。また、ホームボタンは押すとステーションに帰還します。清掃モードを指定したり、エリアを指定したりするときはアプリから操作しますが、ざっくりとした清掃なら本体で操作してもOKというわけです。



背面側に充電端子と排気口が設けられています。



底面はこんな感じ。中央に集塵ブラシがあり、後方に大きな回転モップが2つ取り付けられています。ごみ吸引と水拭きを1台でこなせるのも特徴の1つ。



本体重量は実測4.5kgでした。



ベースステーションはこんな感じ。



単体での重量は実測11.35kg。



ロボット掃除機が帰還する開口部はこんな感じで、車輪が滑らないように溝が奥の方までついていました。



本体前面パネルは上部がマグネットで固定されていて、簡単に外すことができます。



左側にはダストバッグが取り付けられていて、ロボット掃除機がステーションに戻ってくるとゴミを回収した上で圧縮します。その際、水拭きによって濡れたゴミが混ざることがあるため、乾燥・殺菌も行ってくれます。



ダストバッグの取付口部分はシャッターのようになっていて、満タンになって処理するときに誤って中身をぶちまけてしまうミスを防いでくれます。



右側にはこのように同梱の洗浄液をセットします。



洗浄液はモップの洗浄に用いられるものです。



ボトルの口の部分に穴が空いているので、シールをはがしたらそのまま取り付ければOKです。



ステーション上部のふたを開けると汚水タンクと清水タンクが入っています。



白が汚水タンク、紫が清水タンク。大きさはほぼ同じですが、色やヒンジの数などが異なるほか、ステーションとの接続部分の形状が違うため、間違えてセットすることはありません。



清水タンクの最大容量は5リットルです。



ステーション背面はこんな感じ。ボタン類はありません。



背面のくぼみ上部に接続部があるので、電源ケーブルを差し込みます。



ステーションの準備ができたら、Freo Z Ultraをステーションにセットして充電します。「ピー」とステーションから音が鳴れば充電完了で、ロボット掃除機がしゃべり始めます。今回の機器の場合はほぼ充電できた状態だったようで、ステーションにセットするとすぐにしゃべり始めました。



Freo Z Ultraの細かい操作はiOSおよびAndroidアプリの「Narwal Freo」で行います。

「Narwal Freo」をApp Storeで

https://apps.apple.com/jp/app/narwal-freo/id1636748263

Narwal Freo - Google Play のアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.narwal.pita_global&hl=ja

アプリのインストールおよびログインなどについては以下を参考にしてください。

水拭き用モップ洗浄・乾燥まで全自動&簡単操作のタッチパネル付ステーションで吸引・水拭きできるロボット掃除機「Narwal Freo」を使ってみたよレビュー - GIGAZINE



Freo Z Ultraを動かすにあたって、まずは部屋のマッピングを行います。以下が測定結果で、大きさは「14.3坪」、マッピングにかかった時間は2分でした。



加湿器のケーブルが出ていた部分には「ケーブル」印がありました。



その後、マッピング情報をもとにして掃除を開始。掃除モードは「掃除&水拭き」「掃除から水拭き」「吸引」「水拭き」の4種類があり、「掃除&水拭き」にしておくと床の環境やゴミの状況に合わせて最適な掃除を行ってくれます。



本体の上に突き出したセンサーの位置よりも低いテーブルの脚などもあるのですが、カメラ情報と合わせて分析を行うことで的確に回避。「ゴンッ」とぶつかる様子はほぼゼロでした。



マッピング時にはわからなかった障害物情報が追加されていきます。



水拭き用のモップが汚れたのでステーションに帰っていくFreo Z Ultra。洗浄時はステーションが最適な温度のお湯でモップを洗浄してくれます。



最終的に掃除した面積は12.7坪、かかった時間は1時間1分でした。



使っていて感じたのは、Freo Z Ultraの「反応の良さ」。ロボット掃除機が動いているあいだに、気付かずにものを落とすと巻き込まれてしまう恐れがあるものですが、Freo Z Ultraはセンサーとカメラのおかげか、目の前にぱっと現れた障害物にも反応して衝突を回避してくれました。以下の動画では、あえてFreo Z Ultraの前にタオルを放り投げたのですが、ぶつかることなくタオルの周りをぐるっと確認して掃除を続けてくれました。

Narwalのロボット掃除機「Freo Z Ultra」は突然の障害物にも対応し衝突を回避 - YouTube

アプリで見てみると、カメラでちゃんと「布製品」だと認識したことが示されています。



また、ステーションから離れた場所に移動させて掃除をスタートさせたこともあったのですが、マッピング済みの部屋の場合、最初に「自分はマップの中のどこにいるのか」を確認した上で、前回の掃除範囲とは重ならないように掃除をしてくれるのも助かるポイントでした。



Narwalの「Freo Z Ultra」は2024年11月15日(金)から予約販売開始。価格は税込19万9800円、アクセサリーセット付きが税込20万8000円です。

Amazon.co.jp: NARWAL

https://www.amazon.co.jp/stores/page/B2284EB6-469E-4E1B-A235-80E5005392CF

なお、予約販売の開始を記念したキャンペーンが2024年11月15日(金)から11月21日(木)まで実施されます。内容は以下の通りです。

1:公式サイトで「Freo Z Ultra(ダークグレー)」を購入すると税込2万2000円相当のアクセサリーセットをプレゼント+限定割引で1万円オフ

2:Amazonの公式ストアで「Freo Z Ultra(ギャラクシーシルバー)+アクセサリーセット」を購入すると1万8200円オフのクーポンを配布

3:家電量販店で「Freo Z Ultra」を購入すると限定割引で1万2000円オフ

※対象店舗はエディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、ノジマ、ソフマップ、コジマ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ