熊野輝光スカウト(右)に阪神の帽子をかぶせてもらう伊原陵人

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 阪神からドラフト1位で指名されたNTT西日本・伊原陵人投手(24)が14日、大阪市内で契約金1億円、年俸1600万円、出来高払い3000万円で仮契約した。「開幕1軍が一番大事。一年間しっかりと走り抜きたい」と決意を新たにした。

 同席した担当の熊野スカウトは「今永の小さい版」と今季メジャー1年目で15勝を挙げた左腕と重ね、「大竹や(伊藤)将司はうまくかわす方だけど、伊原は高めの真っすぐで勝負できる」と太鼓判を押した。

 G党だった父・伸さん(57)の影響で、少年時代は巨人戦を見て育ったという最速149キロ左腕。「外国人選手が好きだった。タフィー・ローズのマネをしていた」と懐かしそうに振り返りながら、「そういう舞台で自分のピッチングができれば一番いい」と、プロとして臨む伝統の一戦を想像した。(中野 雄太)