今年6月に北朝鮮批判のビラ散布か 韓国の脱北者団体の代表を書類送検
今年6月に北朝鮮を批判するビラを飛ばしたなどとして、韓国の脱北者団体の代表が警察に書類送検されました。ビラの散布は、南北の対立が深まるきっかけにもなっていました。
地元メディアによりますと、航空安全法違反などの疑いで書類送検されたのは、韓国の脱北者団体「自由北朝鮮運動連合」の代表です。代表は今年6月、北朝鮮を批判するビラ30万枚などを大型の風船につり下げ、北朝鮮に向けて飛ばしていました。
ドラマ「冬のソナタ」が収録されたUSBメモリーなども一緒に飛ばしていて、その重量が2キロ以上であることから、航空安全法違反にあたると判断されました。
同じ時期に北朝鮮は、いわゆるゴミ風船を韓国に向けて飛ばしていて、その際には脱北者団体がビラを散布したことへの対抗措置だと主張していました。
その後、韓国軍が宣伝放送を再開するなど、南北の対立が深まるきっかけにもなっていて、軍事境界線に近い自治体は「ビラの散布を法律で禁じるべきだ」と訴えていました。