“赤楚衛二”を的中させたファンも多数! 『相続探偵』はターニングポイント作となるか
日本テレビ系の1月期土ドラ9『相続探偵』の主演を赤楚衛二が務めることが発表された。本作は、『イブニング』(講談社)で連載された同名コミックを原作に、主人公の遺産相続専門探偵・灰江七生(ハイエナオ)が様々な遺産相続問題を解決していくという物語。脚本はコミックの原作者であり、テレビドラマ『SPEC』シリーズ(TBS系)などの脚本も手がけた西荻弓絵自身が務める。
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11月10日にドラマ化が発表された際には、主演の顔を隠した状態で原作コミックスの表紙を模した特別ビジュアルが公開された。「一体誰が主演を務めるのか?」とSNSで話題となり、多くの人が主演予想を投稿。様々な俳優の名が上がる中、やはりドラマ好きの“探偵”たちの多くは赤楚の名を挙げていた。中には「爪の形が赤楚くん」「耳の形でわかった」などの声もあり、主演を赤楚が務めることへの期待の高さがうかがえる結果となった。
そんな赤楚にとって、本作は日本テレビ系で2度目のGP帯主演ドラマとなる。前回、主演を務めた『こっち向いてよ向井くん』では、雰囲気がよく、仕事もできるが10年恋をしていない向井悟役を好演。主人公といえどもヒーロータイプではなく、どこか情けなさと愛しさの入り混じるキャラクターを魅力たっぷりに表現していた。この時の赤楚は、30代の男女が直面しやすい“恋愛と結婚”の悩みにぶち当たる主人公を丁寧に演じ、ダメなところも素敵なところも垣間見える等身大の男性像を表現。だが今回は、公開された情報を見る限り大きく印象を変えた役となりそうだ。
ここ最近の赤楚は『Re:リベンジ-欲望の果てに-, 』(フジテレビ系)で、理事長の椅子を奪いあう天堂海斗役で新たな表現に磨きをかけ、持ち前の可愛さに留まらず人間の奥深くにあるドロドロとした感情まで巧みに魅せてくれた。年齢的にも役の幅が青年から壮年へと変化していく中で、『相続探偵』は役者としての変化を強く感じられるターニングポイント的な作品となる可能性を秘めているだろう。
赤楚がインタビューで「灰江の独特な動きや個性的な仕草がとても印象的で、彼ならではの個性やクセを表現できるよう心がけています」と話していることから(※)、“元弁護士で今は遺産相続専門探偵”という訳アリな経歴を持つ灰江を赤楚なりのアプローチで見せてくれることに期待したい。
原作コミックには「あんたの遺産は泣かせねーぜ」という台詞があるが、灰江には言葉通り鮮やかに相続問題を解決していくキレ者な一面も。このミステリ特有のカタルシスを赤楚の芝居で味わえるというのは極上の贅沢だろう。『こっち向いてよ向井くん』では恋愛や結婚に悩み、答えを見つけられずに戸惑う様子が見どころだったが、『相続探偵』では1つの解に向かって突き進む赤楚が見られるのだろうか。
本作は、原作者の西荻自らが脚本を執筆したことから、漫画では気になる形で終わっていた主人公たちの物語がドラマオリジナルで展開されるというドラマならではの楽しみも用意されているようだ。赤楚自身も「漫画では描かれなかった主人公の過去にも迫り、物語が進むにつれて、灰江七生の人物像が明かされていくので、そのストーリー展開も見どころとなっています」とコメントしていることから、ドラマファン、赤楚ファン、そして原作ファンにとってもますます期待が高まるだろう。(※)
参照※ https://realsound.jp/movie/2024/11/post-1837308.html
(文=Nana Numoto)