スポニチ

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 阪神からドラフト3位で指名された木下里都投手(23=KMGホールディングス)が11日、福岡市内で入団交渉に臨み、契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約した。「これからプロとしてやっていく実感が生まれた」と決意新た。福岡大の先輩・梅野とのバッテリー結成と、お立ち台での共演を心待ちにした。

 「梅野さんの話は大学でも“めちゃくちゃ凄かった”と聞く。自分の球を受けていただいて、アドバイスをいただけたらうれしい」

 9学年差で面識はなくとも、大学ジャパンで4番を張り、虎の正妻として投手陣を支える男の存在は今でも母校の語り草。「そこ(のレベル)に自分もいきたい」と木下。即戦力として寄せられる期待は十分理解しており、プロ1年目から“福岡大コンビ”で甲子園を沸かせるつもりだ。

 「阪神ファンは野球に対する熱意が素晴らしいと聞いている。その中で素晴らしいプレーができたらいい」

 試合中以外で聖地の虎党が沸き立つ瞬間に、ヒーローインタビューがある。死闘を終えたナインが拍手喝采を独り占めする至福の時間。個性にあふれ、中でも梅野が博多弁で叫ぶ「勝つばーい!」はすっかり定着した。木下が掲げる究極の目標、それは梅野との「勝つばい!コラボ」だ。

 「あこがれではある。そこを目指して一緒に頑張っていけたら」

 現在は高知・安芸キャンプの動画を視聴し「少しでも早く先輩に近づけるように頑張る」と学びの毎日。聖地の真ん中で視線を一身に浴びる日を夢見て、最速156キロ右腕は精進を続けていく。 (八木 勇磨)