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 ◇大相撲九州場所2日目(2024年11月11日 福岡国際センター)

 再入幕の西前頭15枚目・時疾風(28=時津風部屋)は4連敗中だった西前頭16枚目・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)を破り今場所初白星を挙げた。立ち合いで2本入ると相手の首投げを耐えて、寄り切り。西支度部屋で時疾風は「思い切り当たっていこうと。2本入って。上手を取ろうと思った。良かったです」と笑みがこぼれる。先場所も同じような取り口で敗れたが「首持ってくるのが分かったし、落ち着いていけたし、力がついてる」と満足げ。

 さらに奮起するものもあった。場内には尊富士タオルを持っているファンが多く、時疾風タオルを持っている人は「全然見えなかった」と人気の差にがぜんやる気になったはず。また、場内を見渡せるほど余裕もあったのだ。

 初日は東前頭17枚目の獅司(27=雷部屋)に寄り切られた。「尊富士みたいな実力者に勝って自信になる」と笑顔。3日目は西前頭14枚目の錦富士(28=伊勢ケ浜部屋)が相手だ。