勝負の11月シリーズへ《オーストラリアのエンゴロ・カンテ》が召集 オーストラリア代表の中盤で期待される新戦力
2026ワールドカップ・アジア最終予選の立ち上がりで躓いたこともあり、オーストラリア代表は9月に指揮官グラハム・アーノルドを解任。新たにトニー・ポポヴィッチを指揮官に迎え、先月の最終予選では中国代表に3-1で勝利、さらに日本代表とはアウェイで1-1のドローに持ち込んだ。
何とか1勝2分1敗まで成績を戻したが、まだ安心はできない。今月は14日にホームでサウジアラビア、19日に敵地でバーレーンと対戦する予定で、どちらも難しい2試合になると予想される。
バラードは今夏にオーストラリアのセントラルコースト・マリナーズからNACブレダに移籍しており、守備的MFとして早々に定位置を確保。ここまでリーグ戦11試合に出場し、リーグ全体14位となる26回のタックルを記録するなど、潰し屋として一定の評価を受けている(ちなみにエールディヴィジ第11節消化時点で1位のタックル数はAZ所属DF毎熊晟矢の39回)。
豪州『WA Today』は、バラードのことを「オーストラリアのエンゴロ・カンテ」と表現していて、中盤の潰し屋としての働きを期待している。
ポポヴィッチも「彼のポテンシャルは分かっていたし、セントラルコーストでも素晴らしい働きだった。今年の彼はとても良いパフォーマンスを見せている。この1か月ではより安定し、ボールを持っている時も持っていない時もバランスが取れている」と評価。もちろんA代表でも即戦力候補だろう。
この難局を乗り切り、ワールドカップ出場権を確保するためにもフレッシュな戦力は重要だ。中盤で相手を潰せるタイプの選手は、難しいアウェイゲームでは重宝されるはずだ。