1人の死体を発見…韓国の漁船沈没事故、行方不明者は残り11人に。原因は通常の3〜5倍もの漁獲量?

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韓国で発生した漁船の沈没事故で、行方不明となっていた12人のうち1人の死体が発見された。

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11月10日、済州(チェジュ)海洋警察庁によると、前日21時頃に海軍の広洋艦が遠隔操作の水中ロボット(ROV)を用いて水中を捜索していたところ、沈没した船体の周辺で行方不明者と推定される遺体1体が初めて発見された。

行方不明者が発見されたのは、今回が初めてだ。発見された死体は、沈没したクムソン号の韓国人船員(64)であることが確認された。

釜山船籍の129トン級大型巻き網漁船であるクムソン号は、11月8日午前4時31分頃、済州・飛揚島(ビヤンド)北西約22kmの海上で船が傾いていると通報された後、完全に沈没した。

この事故で、乗船者27人(韓国人16人、インドネシア人11人)のうち15人が近隣の船舶に救助され、そのうち韓国人2人が死亡した。12人が行方不明となっていたが、今回1人が発見され、行方不明者は残り11人(韓国人9人、インドネシア人2人)となった。

(写真=済州地方海洋警察庁)行方不明者を捜索する海洋警察

なぜ沈没事故が起きてしまったのか。その原因として、通常より過度に多い漁獲量が挙げられている。

複数の韓国メディアによると、生存した船員たちは海洋警察の調査で、通常の3〜5倍の漁獲量があったと陳述した。

沈没した129トン級のクムソン号は、大型の網を張り巡らせて主にサバの群れを捕獲する巻き網漁業船団の本船だ。通常、この船団は魚を捕る本船1隻、周囲に明かりを灯して魚群を集める灯船2隻、捕獲した魚を市場へ運ぶ運搬船3隻で構成されている。

生存した船員たちの証言によると、クムソン号は運搬船に約200トンの漁獲物を先に移した後、次の運搬船を待っている間に、残った網が固定されていた船体の右側が急に傾き、事故が発生したという。

海洋警察は、右側に固定されていた網の中に通常の3〜5倍の漁獲量が収められていたと推定している。今後の調査でさらに真相が明らかになると見られている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)