練習開始前、選手たちに話しをする小久保監督(撮影・穴井友梨)

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 ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が9日、宮崎で行われている投手陣の秋季キャンプに合流した。練習前には選手を集め「もう2024年は過去のこと。2025年に向けて動いていかなあかん」とあいさつした。

 セ・リーグ3位のDeNAと戦った日本シリーズは2勝4敗で敗れ、最大の目標だった日本一奪取は来季以降に持ち越しとなった。悔しさはいまだに解消しきれてない。それでも、終戦から6日が経過し初めて公の場に姿を見せた指揮官は若手主体の投手練習を見守りながら、目の前の選手たちに「本気」を求めた。

 「野手はある程度、レギュラーが固まっているけど、投手陣はたくさんチャンスがある。特に先発陣。仮に石川が(FAで)抜けるとなると三つほど(枠が)空く。それをいかに本気でつかみ取るか。(体の)どこを切っても本気でつかみ取るという血が流れているかが大事。野手も本気でレギュラーになりたいと思っている人しか、この世界は生き残れないから」

 来季こそ日本一。指揮官も本気で選手と向き合い、捲土(けんど)重来を期す。(石田泰隆)