アイスダンスのFDで演技を披露する吉田唄菜、森田真沙也組【写真:荒川祐史】

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GPシリーズ第4戦・NHK杯

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日、東京・代々木第一体育館でアイスダンスのフリーダンス(FD)が行われた。「うたまさ」こと吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)は97.06点を記録し、合計161.36点の9位。「あずしん」こと田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)は92.12点をマークし、合計151.27点の10位だった。

 先に演技した「あずしん」の2人は「エリーゼのために」の曲調に乗せて優雅に演技。田中が肋骨を負傷する中での出場で、フィニッシュ後は互いに労いあった。「うたまさ」カップルは「ロミオとジュリエット」の世界観を表現。こちらも観客を魅了し、大きな拍手を浴びた。

 ともにGPシリーズ初出場の若手カップル。以下、4選手のコメント。

○吉田、森田組

吉田「リズムダンス(RD)もFDも思い切って楽しく滑れた。大きな舞台を経験でき、ひとまず一安心という気持ち。一つ一つの振付に意味がある。それを感じながら、ロミオとジュリエットになり切れるように滑った。本番になるとアドレナリンが出て、お客さんの声援で動けるようになる。しっかり動ける状態の練習を普段からやっておけば、本番でもっとできる」

森田「FDを滑り終わって、点数は納得いく点数ではなかったけれど、感覚的にちゃんと滑り切れたなと感じている。全日本までの糧にしていきたい。ロミオとジュリエットは皆さん知っているストーリーだと思う。どれだけ忠実に再現できるか取り組んできた。大会ごとにブラッシュアップしていければ。練習から本番のことを想定して、たくさん積んでいきたい」

○田中、西山組

田中「日本に帰国した時、フリーまで滑り切れるか不安が大きかったけれど、無事に滑り終えることができてほっとしています。こっちに来てからほぼ初めてのフリー。滑り切ることだけを目標にしていました。出る決断をしてよかった。全日本選手権に向けて少しずつ調整したい」

西山「初のGPシリーズ出場で、練習不足で臨むことにはなったんですけど、会場のお客様が温かくて自分たちのエネルギーになりました。大きなミスなく滑り切れたことが自分たちの大きな達成感になっている。ワンフットシークエンスがレベル3取れていたというのが、国際大会で評価してもらえたことが嬉しかった。紆余曲折あったが、僕の中でのMVPは梓沙ちゃん。ありがとうの気持ちでいっぱいです」

(THE ANSWER編集部)