声優・喜多道枝さん 死因は老衰「朝は元気で…」自宅で倒れていた「フランダース犬」主人公ネロ役
アニメ「フランダースの犬」の主人公の少年ネロの声などを務めた声優の喜多道枝(きた・みちえ、本名・纓片道枝=おがた・みちえ)さん6日、老衰のため都内の自宅で死去した。89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男真王(まお)さん。
所属事務所によると、亡くなった日の朝はいつも通り元気な様子で、同居する真王さんの出勤を見送っていたという。帰宅した真王さんが倒れている喜多さんを発見した。事務所関係者は「最近も病気をすることなく、生涯現役でした」と語る。今年2月から今夏まではラジオで日産の90周年記念のCMの声を務め、今月23日にはトークショーも予定していた。
喜多さんは声優としてだけでなく俳優としても活動。俳優座養成所や劇団四季などに所属した。NHK大河ドラマ「徳川家康」やドラマ「時をかける少女」、映画「オケ老人!」などに出演。アニメでは「リボンの騎士」フランツなどの声も務めた。ほかに、ナレーションなどでも活躍。
映像での最後の仕事は2022年に放送されたWOWOW「連続ドラマW 両刃の斧」だった。