坂本花織、今季世界最高の原動力は「たっちゃん」 奮起する姿に涙「“やらなきゃ”と思った」
◇フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯第1日(2024年11月8日 東京・国立代々木競技場)
女子SPが行われ、世界選手権3連覇中の坂本花織(シスメックス)が今季世界最高となる78・93点をマークして首位発進した。
日本勢の千葉百音(木下アカデミー)と青木祐奈(MFアカデミー)が自己ベストを更新して上位につける中、緊張感ある最終滑走で登場。そのプレッシャーに負けることなく、3本のジャンプを含めてノーミスの演技を披露し、滑り終えると安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「会場入りするところから緊張していて(メイクの)アイラインができないぐらい手が震えていたけど…。たっちゃん(壷井)が良い演技をしていて“やらなきゃ”と思った」
女子より先に行われた男子SPで、同門の壷井達也(シスメックス)が自己ベストを更新して3位発進。今大会前には2人で貸し切りのリンクで滑ることも多く、誰よりも努力する姿を間近で見てきた。だからこそ、本番での活躍に涙を流すほど感動した。
今季は、来季も視野に入れながら臨んでいる。「世界選手権の4連覇というよりも、五輪シーズンに向けて、プレシーズンは本当に大事になるので。この2季はつなげて、ひとくくりで考えている。最終の目標は、五輪で良い演技をすること」。出場すれば3度目となる大舞台を見据えながら、さらなる進化を目指す。