殺人未遂などの疑いで再逮捕 自民党本部と総理官邸襲撃で現行犯逮捕の男 “ローンオフェンダー”とみて捜査 警視庁公安部
先月、東京・永田町の自民党本部と総理官邸が襲撃され、男が現行犯逮捕された事件で、機動隊員に火炎瓶を投げ殺害しようとしたなどとして、警視庁公安部は男を再逮捕しました。
殺人未遂と火炎瓶処罰法違反などの疑いで再逮捕されたのは、臼田敦伸容疑者(49)です。
臼田容疑者は先月19日、永田町の自民党本部前で複数の機動隊員や隊員が乗る車両に向けて火炎瓶5本を投げ、殺害しようとしたなどの疑いがもたれています。このうち1本の火炎瓶は自民党本部の敷地の中に落下し、燃えました。
臼田容疑者はこの直後に、総理官邸前の柵に車で突っ込んだなどとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されていました。
公安部によりますと、臼田容疑者が運転していた車の中からは21個のポリタンクが見つかり、ガソリンなどが入っていたということです。また、犯行に使われた一部の物は、臼田容疑者が今年の春ごろから買っていたことがわかりました。
臼田容疑者は取り調べに対し黙秘を続けていますが、ほかに共犯者の存在が確認されていないことなどから、公安部は臼田容疑者が特定の組織に所属せずに単独でテロなどの凶悪な犯行に及ぶ「ローンオフェンダー」とみて、調べています。