田崎史郎氏

写真拡大

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が8日、TBS系「ひるおび!」に出演。7日に開かれた自民党の衆院選を総括する両院議員懇談会について言及した。

 懇談会は石破茂首相(党総裁)ら執行部が出席し、大敗した衆院選の総括を行い、「総理が責任を取るべき」などとする責任を問う声が相次いだ。

 MCの恵俊彰が「党内では直ぐ辞めるべきだという声も出てたようですけど?」と水を向けると、田崎氏は「典型的なガス抜きですよね」と指摘。11日に特別国会が召集され、首相指名選挙が行われることを挙げ、「本会議の前に代議士会っていうのを必ずやるんですね。そこで不満が出かねないんで事前にやっておくと。これは執行部の方の作戦勝ち」と指摘した。

 「同じような政治状況になったのが、1993年の宮沢政権下で衆院選で負けたんですよ。そのときは4日後に両院議員総会開いて、今回は(衆院選から)10日後、それ(宮沢政権時)より1週間後にやってるんですけど。それするとある程度、怒りが収まっちゃうんですよね。で一方で自民党と国民民主党の政権協議というか、さまざまな協議が入っているんで、政権を続ける方が先決だというふうになってしまって、怒ってもしょうがないかと」と解説した。

 恵が「政治的としてはガス抜きであるということと、それから時間がたっているからあれでも結構静まった方なんだと?」と改めて問うと、「だと思います。かつクローズで、マスコミを全部シャットアウトしてるんですよ。だから本当の雰囲気は分からない。出てきた人にマイク向けて話していただくという話なんですね」と話した。