第1回大会、大谷は2試合に先発し、ベストナインと最優秀防御率賞を受賞した

写真拡大

 11月9日に開幕する野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は今年で3回目の開催となる。

 日本代表「侍ジャパン」は2015年の第1回大会で3位、19年の第2回大会では優勝し、今回は連覇を狙う。過去の大会の日本の戦いを振り返る。

第1回大会(2015年11月)

 「プレミア12」は15年に第1回が開催された。日本代表にはこの年に沢村賞を受賞した前田健太(広島)をはじめ、パ・リーグで投手3冠を達成した大谷翔平(日本ハム)、菅野智之(巨人)、則本昂大(楽天)ら各球団のエースが並んだ投手陣に、打線は山田哲人(ヤクルト)、筒香嘉智(DeNA)、中村剛也(西武)、中田翔(日本ハム)らが中軸を担った。

韓国がアメリカに完勝で初代王者に

 6チームによる1次ラウンドB組、初戦の韓国戦では先発の大谷が6回無失点、10奪三振の好投を見せ、ライバルに5−0で快勝。メキシコとベネズエラにはサヨナラ勝ちするなど5連勝で1位通過すると、準々決勝でプエルトリコを破って準決勝に進出。1次ラウンドの再戦となった韓国戦では、先発の大谷が7回1安打無失点、11奪三振とまたも快投を見せ、8回を終えて日本が3−0とリードしたが、9回にリリーフ陣が打ち込まれて3−4の逆転負け。3位決定戦ではメキシコをコールドの大差で破って意地の3位を確保した。

 決勝は金賢洙、金広鉉ら、その後、メジャーリーグでプレーする選手を擁した韓国が、マイナーリーグの若手中心の編成で勝ち進んだアメリカを8−0で破って初代王者についた。

 大会の個人表彰では日本から坂本勇人(巨人)が最優秀守備選手、大谷が最優秀防御率、中田が最多打点に輝いた。(所属球団は当時)

▽1次ラウンド

日本5−0韓国
[バッテリー]○大谷、則本、松井−嶋[本塁打]坂本(ソロ) 
日本6−5メキシコ
[バッテリー]前田、西、大野、牧田、増井、○沢村−嶋、炭谷[本塁打]中田(2ラン)
日本4−2ドミニカ共和国
[バッテリー]武田、○小川、山崎康、S松井裕−炭谷
日本10−2アメリカ
[バッテリー]菅野、○則本、山崎康、増井、沢村−嶋、中村悠[本塁打]中田(3ラン)、松田(満塁)
日本6−5ベネズエラ
[バッテリー]西、大野、牧田、○松井裕−嶋、中村悠
※日本は5連勝で1位通過

▽準々決勝


日本9−3プエルトリコ
[バッテリー]○前田、則本、増井−嶋

▽準決勝


日本3−4韓国
[バッテリー]大谷、●則本、松井裕、増井−嶋

▽3位決定戦


日本11−1メキシコ(7回コールド)
[バッテリー]武田、○菅野、山崎康−炭谷、中村悠[本塁打]山田2(ソロ、2ラン)、中田(2ラン)、松田(2ラン)、秋山(2ラン)