【おしごとストーリー】変わり続ける渋谷に、街と街を繋ぐ大人のための“オアシス”誕生!「渋谷アクシュ」の日常を守る人
◆【おしごとストーリー】変わり続ける渋谷に、街と街を繋ぐ大人のための“オアシス”誕生!「渋谷アクシュ」の日常を守る人
隠れたロングセラーや、実は社員に人気…。“中の人”だからこそ知る、名品たちの秘密や魅力を編集部がインタビューしていく「おしごとストーリー」。今回お話を聞くのは、2024年7月に誕生した渋谷駅東口エリアの新施設「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」の運営管理を担当する鈴木慎之介さん。複合施設の管理という、ちょっとめずらしいお仕事の裏側に迫ります。
鈴木慎之介さん 東急プロパティマネジメント株式会社 PM事業部 渋谷PM部 渋谷運営(1)グループ 管理担当 チーフ
大型ビルの運営管理の仕事を経て2022年9月に入社。渋谷アクシュの立ち上げから担当。現在は管理全般に携わっている
100年に1度の渋谷再開発。歴史的な仕事に携わってみたい!と転職
「“A”oyamaと“SH”ibuyaを“X”(つなぐ)」場所であることと、挨拶や友好のしるしである「アクシュ(握手)」をかけて名づけられた「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」。1〜4階が飲食店などの商業施設、5〜23階がオフィスで構成されている。渋谷駅直結の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」や青山通りに隣接していて、渋谷から青山方面へのアクセスが格段によくなったことから、新しい街と街とをつなぐ移動のための“動線”として近隣で働く人々を中心に好評を得ている。
鈴木さんは2年前に「渋谷の街づくりに関わる仕事がしたい」との思いを胸に東急株式会社に転職。以来、立ち上げ段階から渋谷アクシュに携わってきた。「といっても、渋谷アクシュは企画段階から数えると15年以上をかけて完成したプロジェクトで、僕が携わったのは最後の2年間ほど。いわば“いいところどり”の立場なんです。長く関わっていた諸先輩方からは、地元の方々にご理解いただくために何度も話し合ったと開発初期の話も聞いています」
100年に1度の大規模再開発にあたって、単に古いものを壊して作り替えるのではなく、利便性や安全性、居心地のよさなどを追求。渋谷をさらに魅力的な街にするために、時間をかけて取り組んできたという。
“緑視率”が考えられた、2階天井に配置された印象的な「垂直庭園」をはじめ、館内はグリーンであふれる(提供:渋谷アクシュ)
なにごとも自分の目で見てリアルで体感したい
現在のお仕事について尋ねると「ひとことで言うと“渋谷アクシュの日常を守る仕事”です」と鈴木さん。「複合施設の管理業務」と聞くとピンとこないけれど、日常的に施設内で発生するさまざまなトラブルの対応から、飲食店やオフィスなど各テナントとの細やかなコミュニケーション。さらには施設の年間の事業予算の作成まで、仕事内容は多岐にわたるという。「リモートワークも可能な環境ですが、基本的には“現場主義”。なにかあったらすぐに駆け付けられるよう、毎日出社するようにしています」
また、渋谷アクシュの秘話を聞くと、オフィス中心の渋谷駅東口エリアに、人々が集う憩いの場を作る目的があったとか。2階天井に配置された「垂直庭園」をはじめ、館内はグリーンであふれ、“ひと休み”スポットとしてベンチが充実しているのも魅力だ。「“緑視率”といって、視界に占める緑の割合が多いと人は安心感を覚えるというデータがあります。実際に館内の植栽は好評です。想定外でしたが、テラスやアトリウムの植栽を背景にSNS用の写真や動画を撮影している方を見かけると嬉しくなります」
「館内のカフェやレストランでテイクアウトしたコーヒーやフードを片手に1、2階のテラスでくつろぐと気持ちがいいですよ」と鈴木さん。実際に渋谷アクシュに入る飲食店はテイクアウトメニュー対応の店舗が多く、コーヒーショップなどはもちろん、タイ料理からスペイン料理、ハワイアンなど多岐ジャンルに渡る。
心地の良い時期はテイクアウトしたご飯やドリンクを片手にテラスでくつろぎタイムがおすすめ
味わい深くてクセになる、街の“珍味”的存在になりたい
渋谷アクシュを、渋谷の街の“珍味”的な存在にしたい!と話す鈴木さん。既にオフィスビルとしては大きな役割を果たしている一方で、複合施設としては周辺にある「渋谷ヒカリエ」や「渋谷スクランブルスクエア」などと比べると規模が小さいことから、もっと渋谷アクシュらしい魅力を発信する必要があると感じているという。
「例えるならば、渋谷ヒカリエや渋谷スクランブルスクエアはメインディッシュのような華やかな存在。でも、メインディッシュばかりじゃ面白みがないですよね。だから渋谷アクシュは“珍味”のような、街に独特の味わいをもたらす存在として打ち出していきたいんです」
にぎやかなハチ公前エリアとは打って変わって、大人がのんびりくつろげる“オアシス”的な雰囲気も魅力のひとつ。現在もチーム内では、大きな施設ではできないような、渋谷アクシュならではのユニークなイベント企画をはじめ、さまざまなアイデアを出し合っているのだとか。今後の展開もぜひチェックしてみて!
隠れたロングセラーや、実は社員に人気…。“中の人”だからこそ知る、名品たちの秘密や魅力を編集部がインタビューしていく「おしごとストーリー」。今回お話を聞くのは、2024年7月に誕生した渋谷駅東口エリアの新施設「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」の運営管理を担当する鈴木慎之介さん。複合施設の管理という、ちょっとめずらしいお仕事の裏側に迫ります。
鈴木慎之介さん 東急プロパティマネジメント株式会社 PM事業部 渋谷PM部 渋谷運営(1)グループ 管理担当 チーフ
大型ビルの運営管理の仕事を経て2022年9月に入社。渋谷アクシュの立ち上げから担当。現在は管理全般に携わっている
100年に1度の渋谷再開発。歴史的な仕事に携わってみたい!と転職
「“A”oyamaと“SH”ibuyaを“X”(つなぐ)」場所であることと、挨拶や友好のしるしである「アクシュ(握手)」をかけて名づけられた「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」。1〜4階が飲食店などの商業施設、5〜23階がオフィスで構成されている。渋谷駅直結の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」や青山通りに隣接していて、渋谷から青山方面へのアクセスが格段によくなったことから、新しい街と街とをつなぐ移動のための“動線”として近隣で働く人々を中心に好評を得ている。
鈴木さんは2年前に「渋谷の街づくりに関わる仕事がしたい」との思いを胸に東急株式会社に転職。以来、立ち上げ段階から渋谷アクシュに携わってきた。「といっても、渋谷アクシュは企画段階から数えると15年以上をかけて完成したプロジェクトで、僕が携わったのは最後の2年間ほど。いわば“いいところどり”の立場なんです。長く関わっていた諸先輩方からは、地元の方々にご理解いただくために何度も話し合ったと開発初期の話も聞いています」
100年に1度の大規模再開発にあたって、単に古いものを壊して作り替えるのではなく、利便性や安全性、居心地のよさなどを追求。渋谷をさらに魅力的な街にするために、時間をかけて取り組んできたという。
“緑視率”が考えられた、2階天井に配置された印象的な「垂直庭園」をはじめ、館内はグリーンであふれる(提供:渋谷アクシュ)
なにごとも自分の目で見てリアルで体感したい
現在のお仕事について尋ねると「ひとことで言うと“渋谷アクシュの日常を守る仕事”です」と鈴木さん。「複合施設の管理業務」と聞くとピンとこないけれど、日常的に施設内で発生するさまざまなトラブルの対応から、飲食店やオフィスなど各テナントとの細やかなコミュニケーション。さらには施設の年間の事業予算の作成まで、仕事内容は多岐にわたるという。「リモートワークも可能な環境ですが、基本的には“現場主義”。なにかあったらすぐに駆け付けられるよう、毎日出社するようにしています」
また、渋谷アクシュの秘話を聞くと、オフィス中心の渋谷駅東口エリアに、人々が集う憩いの場を作る目的があったとか。2階天井に配置された「垂直庭園」をはじめ、館内はグリーンであふれ、“ひと休み”スポットとしてベンチが充実しているのも魅力だ。「“緑視率”といって、視界に占める緑の割合が多いと人は安心感を覚えるというデータがあります。実際に館内の植栽は好評です。想定外でしたが、テラスやアトリウムの植栽を背景にSNS用の写真や動画を撮影している方を見かけると嬉しくなります」
「館内のカフェやレストランでテイクアウトしたコーヒーやフードを片手に1、2階のテラスでくつろぐと気持ちがいいですよ」と鈴木さん。実際に渋谷アクシュに入る飲食店はテイクアウトメニュー対応の店舗が多く、コーヒーショップなどはもちろん、タイ料理からスペイン料理、ハワイアンなど多岐ジャンルに渡る。
心地の良い時期はテイクアウトしたご飯やドリンクを片手にテラスでくつろぎタイムがおすすめ
味わい深くてクセになる、街の“珍味”的存在になりたい
渋谷アクシュを、渋谷の街の“珍味”的な存在にしたい!と話す鈴木さん。既にオフィスビルとしては大きな役割を果たしている一方で、複合施設としては周辺にある「渋谷ヒカリエ」や「渋谷スクランブルスクエア」などと比べると規模が小さいことから、もっと渋谷アクシュらしい魅力を発信する必要があると感じているという。
「例えるならば、渋谷ヒカリエや渋谷スクランブルスクエアはメインディッシュのような華やかな存在。でも、メインディッシュばかりじゃ面白みがないですよね。だから渋谷アクシュは“珍味”のような、街に独特の味わいをもたらす存在として打ち出していきたいんです」
にぎやかなハチ公前エリアとは打って変わって、大人がのんびりくつろげる“オアシス”的な雰囲気も魅力のひとつ。現在もチーム内では、大きな施設ではできないような、渋谷アクシュならではのユニークなイベント企画をはじめ、さまざまなアイデアを出し合っているのだとか。今後の展開もぜひチェックしてみて!