暫定政権のマンU、PAOK撃破で今季EL初白星! ディアロ2発&クリーンシート達成

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 ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第4節が7日に行われ、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とPAOK(ギリシャ)が対戦した。

 ここまで3試合を消化したELで3分を記録し、開幕からいまだ未勝利が続くマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグや国内カップ戦でも不安定な戦いを露呈していた同クラブは、先月28日にエリック・テン・ハフ監督の解任を決断した。以降、ルート・ファン・ニステルローイ暫定監督の下では1勝1分と無敗を維持。復調の兆しを見せながら、同じくEL未勝利が続くPAOKとの第4節へと臨む。

 試合の立ち上がりは、ホームのマンチェスター・ユナイテッドが支配率を高めて相手を圧倒。19分には右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたブルーノ・フェルナンデスがショートパスを選択する。一度ハーフラインまで下げ、マヌエル・ウガルテが右サイドでフリーとなったアマド・ディアロに展開。左足でアーリークロスを入れると、飛び込んできたラスムス・ホイルンドが体を倒しながらヘディングする。だが、ボールはGKの正面に飛んでしまう。

 すると、時間の経過とともにPAOKもチャンスを創出。29分にGKドミニク・コタルスキが前線へフィードを送り、こぼれ球を拾ったウガルテからシュテファン・シュヴァーブがボールを奪う。パスを受けたタイソン・バルセロス・フレダが右サイドに広げ、アンドリヤ・ジヴコヴィッチが得意のドリブルで勝負。カットインから左足を振り抜くが、強烈なシュートはGKアンドレ・オナナにキャッチされてしまった。

 さらに、38分にはPAOKが前半最大の決定機を作り出す。左サイドでの細かいパスワークで相手のプレスを翻弄し、浮き球のスルーパスにタリク・ティソウダリが反応。相手にカットされたセカンドボールをババ・ラーマンがワンタッチで繋ぎ、モハメド・マディ・カマラがトラップから強烈なボレーシュートを狙う。ペナルティエリア手前で放った一撃は枠を捉えたものの、GKオナナのビッグセーブに防がれた。

 そんななか、50分にマンチェスター・ユナイテッドが均衡を破る。左サイドの裏に抜け出したアレハンドロ・ガルナチョがボールをキープし、ディオゴ・ダロトへのバックパスから再びリターンを受ける。フリーとなっていたB・フェルナンデスに繋ぐと、右足でボックス内にクロスを供給。ファーに走り込んできたディアロが頭で折り返し、ボールは柔らかな放物線を描きながらゴールイン。マンチェスター・ユナイテッドが先制に成功した。

 攻勢を強めるマンチェスター・ユナイテッドは、59分に最終ラインでボールを持ったヴィクトル・リンデロフがドリブルを開始。相手選手2枚を剥がしてB・フェルナンデスにパスを出すと、ワンタッチで右サイドのディアロへとボールが送られる。マーカーの背後に抜け出したディアロがシュートを放つが、GKコタルスキの体を張ったブロックに弾かれた。

 77分には、敵陣右サイドでプレスをかけたディアロがボールを奪取。自らドリブルで運び、鮮やかなミドルシュートを流し込んで追加点をマークした。結局、そのまま試合は2−0で終了。マンチェスター・ユナイテッドが今季のEL初勝利を挙げた。次節は28日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームでボデ/グリムト(ノルウェー)と対戦。PAOKはアウェイでRFS(ラトビア)と対戦する。

【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 2−0 PAOK

【得点者】
1−0 50分 アマド・ディアロ(マンチェスター・ユナイテッド)
2−0 77分 アマド・ディアロ(マンチェスター・ユナイテッド)