美浦W併せで追い切ったレガレイラ(右)=撮影・園田高夫

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 「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)

 昨年のホープフルS以来2度目のG1制覇を狙うレガレイラは6日、美浦Wの併せ馬で最終リハ。ラスト1Fは迫力満点の伸び脚で11秒0を刻んだ。今年3戦は6、5、5着と結果を残せていないが、復活へ向けて着実に準備を整えている。同じく復活を目指す22年秋華賞覇者スタニングローズは、力強い新相棒のC・デムーロを背に栗東坂路を快走した。

 女王戴冠を狙うレガレイラは美浦Wでウンブライル(4歳オープン)と併せ馬。向正面で1馬身ほど追走する形から直線は内に進路を取る。最後は馬なりのまま鋭く伸びて6F82秒2で併入。ラスト1Fは11秒0を繰り出し、ゴール後も伸び続けていた。活気あふれる動きで、直線の勢いは“さすがG1馬”といった迫力満点の伸びだった。以下、木村師とルメールとの一問一答。

  ◇  ◇

 【木村哲也調教師】

 −最終追いの狙いは。

 「実戦を想定して。元気良くスタートを出て行き、しっかり折り合っているか、直線でしっかり頑張ってくれるかを確認したかった」

 −実際に見た感想は。

 「ホッとしています」

 −秋華賞ではなく、エリザベス女王杯を選択した理由は。

 「秋華賞には1頭強い馬(同厩のチェルヴィニア)がいたので、ちょっとかわいそうかなと思ったりとか、広いコースの方がいいかなと思って」

 −ファンにメッセージを。

 「今年、ファンの期待に応えられていないことは十二分に分かっています。そういった点も踏まえて責任を背負い、少しでもいい状態に導けるように日曜まで取り組んでいきたいです」

 【ルメール騎手】

 −前走のローズSを振り返って。

 「4カ月ぶりの競馬で+10キロ。まだトップコンディションではなかったと思うし、15番枠も厳しかった。最後にいい脚を使ったけど間に合わなかった。でも、ラスト200メートルの脚は一番良かったね」

 −春との変化は。

 「パワーアップしました。ダービーの返し馬は少し硬かったけど、ローズSの時は完璧だった」

 −改善していきたい部分は。

 「彼女のウイークポイントはスタート。いつも1歩目が少し遅くていいポジションを取れない。今回はいいスタートを決めて、ミドルポジションから競馬をしたい」

 −鞍上はエリザベス女王杯を3勝。過去の勝ち馬と比較すると。

 「ポテンシャルはとても高いです。(昨年覇者の)ブレイディヴェーグと同じくらい。今年はアンラッキーでした。だから、今回はいいレースを期待しています。いい瞬発力がある。能力は絶対あるし、またG1を勝てると思います」