「労働力や部品調達を国内でまかなう際の規定の調達率を満たさなかった」という理由で「iPhone 16」の販売を禁止したインドネシアが、新たに同じ理由で「Google Pixel」の販売も禁止したことがわかりました。

Indonesia blocks Google Pixel sales after ban on iPhone 16 | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/10/31/indonesia-bans-google-pixel-sales-after-iphone-16-block/

Indonesia bans sales of Google phones days after blocking Apple's iPhone 16 | Reuters

https://www.reuters.com/technology/indonesia-bans-sales-google-smartphones-days-after-blocking-apples-iphone-16-2024-11-01/

Google Pixel joins iPhone 16 in Indonesia sales ban - PhoneArena

https://www.phonearena.com/news/indonesia-bans-sales-of-google-pixel_id164354

インドネシアは、国内で販売するスマートフォンのメーカーに対し、労働力や部品の40%を国内で調達することを義務づけています。インドネシア政府は2024年10月、Appleが同ルールを準拠していないとしてiPhone 16の国内での販売を禁止し、Appleに対して義務を履行するよう求めました。

現地調達のルールでは、スマートフォンや電気自動車などの特定の商品において、メーカーは商品ごとに算出された国産化率(TKDN)を満たすよう、製造や開発、現地の技術革新への投資を行わなければなりません。企業はさまざまな方法でこの要件を満たすことができ、例えばSamsungとXiaomiは現地に製造施設を設立することで規則を順守しています。

インドネシア政府によると、Appleは1兆7100億ルピア(約165億円)を投じて研究開発施設をインドネシアに設置する約束でしたが、投資額が不足しているそうです。

インドネシアでiPhone 16の販売が違法に、Appleのインドネシアへの投資が不足しているからだと当局 - GIGAZINE



新たに、同じく40%の調達率を満たせていないとして、インドネシアはGoogle Pixelの販売も禁止しました。

インドネシア工業省のフェブリ・ヘンドリ・アントニ・アリフ報道官は「Googleは現地調達率の認証を取得しない限り販売を再開できません。現地調達ルールと関連政策は付加価値の創造と産業構造の深化を目的としています」と述べました。



なお、インドネシアによるとiPhone 16とGoogle Pixelは現地での売買が禁止されているだけで、他国で購入し、関税を支払って国内へ持ち込んで使用することは問題ないそうです。