休まず体を動かしたソフトバンク・山川穂高

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 ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が4日、みずほペイペイドームにて練習を行った。日本シリーズ敗戦の翌日に鷹の4番が、まさかの自主練習。そこには山川なりの考え方があった。

 この日、球場を訪れた選手は、尾形と山川の2人のみ。日本シリーズで4試合に登板した25歳の剛腕もさすがながら、シーズンを4番として全試合出場し、日本シリーズまで戦い抜いた主砲、それもパ・リーグ二冠王に輝いた球界屈指の打者がオフシーズン初日から球場に姿を現すことはなかなか考えづらい。休んで疲れをとることに専念するのが普通だ。

 それでも山川はバットを手に練習場に向かうと、体づくりのトレーニングと素振りをこなし、出てきたのは1時間以上たってからだった。

 なぜオフの初日から練習するのか。山川は自らの感覚をこう話した。「オフは頭を休めて体を休めない日もあれば、頭を使って体を休める日もある。そのバランスを取りながら2、3か月やっていくつもりなので。休むという概念はそんなにないですし、逆に毎日が休みみたいなもんでもあるという。休みとシーズンの区別があまりないタイプかなと思います」。

 日本シリーズでは快音がほとんど響かず打率1割3分6厘、1本塁打、3打点。第3戦以降は15打数無安打と4番としての役割を果たせなかった。少なからず自責の念もあったのかもしれない。

「1やれば1うまくなる。今日1やったんで、今日きっと1うまくなってると思う」。オフシーズンのスタートを切った鷹の主砲。これが来季どのような結果につながるのか、注目だ。