8割以上の保護者が「ストレス」…保活中は「子供を抱えての外出」が大変!役に立った育児アイテムは?
毎年10月〜12月は来年の4月の認可保育園入園に向けて、1年の中で最も「保活(子どもを保育所に入れるため保護者が行う活動)」が盛んな時期です。ケラッタ株式会社(長野県塩尻市)が実施した「保活中のストレス」に関する調査によると、8割以上の保護者が「保活によるストレス」を感じていることがわかりました。では、保活中最も大変だったこと・ストレスだったことはどのようなことだったのでしょうか。
【調査結果】保活で最もストレスだったこと、大変だったことは?
調査は、2024年に保活を経験した保護者329人および2023年に保活を経験した保護者93人を対象として、2024年9月〜10月の期間にインターネットで実施されました。
その結果、24年に保活を経験した保護者の82.4%が、「保活中は普段と比べてストレスが増える」(心のストレス43.5%、体のストレス5.5%、心と体のストレス33.4%)と回答。23年の65.5%(同24.7%、同16.1%、同24.7%)から増加傾向であることがわかり、特に「心のストレス」の増加が顕著となりました。
同社は、「保活時期は子供の成長や発達、保護者自身の職場復帰、家族全体の今後について等、考えることが増える時期でもあるため、精神的に不安定になりやすいのではないか」と推測しています。
続けて、「保活で最もストレスだったこと、大変だったこと」を尋ねたところ、「園見学、説明会、役所周り等の子供を抱えての外出」(46.2%)で、23年の39.8%から6.4ポイントの増加となりました。ほか、「書類の準備、提出」(20.1%)、「園の情報収集」(18.8%)なども挙げられています。
次に、「保活中のストレスや悩みについて「周り(家族、友人、自治体など)への相談状況」を聞いたところ、69.9%が保活中の悩みを「相談する」(よく相談する21.0%、多少相談する48.9%)と回答。一方で27.4%の保護者が「相談しない」(あまり相談しない23.4%、どちらとも言えない4.0%)と回答しており、4人に1人は悩みを積極的に相談していないことがうかがえました。
また、「保活の担当」については、97.3%が「母親」と回答し、保活の負担が母親に大きく偏っていることが明らかとなり、男女の育休取得状況から見ても、保活における母親の負担はまだ大きいことがうかがえる結果となりました。
最後に、これから保活を始める人に向けて、「保活ストレスの軽減や役に立った育児アイテム」について自由回答で答えてもらったところ、以下のようなコメントが集まりました。
▽市のファミリーサポート等の育児支援サービスの利用も良いと思います。
▽暑い時期に保活したので、扇風機、帽子など必須でした。車で移動するにも、チャイルドシートで大汗をかいているので、ファン付きシートを購入しました。
▽雨の日移動のストレスは大変でした。距離を歩けないので途中から抱っこ。親は荷物、傘もあるので、ヒップバック購入検討になりました。
▽A4サイズの資料をもらうことが多いので大きめバックがあるといいです。折りたためるスリッパがあればよかったなと思います。保育園に赤ちゃんを連れて行くのでベビーアルコールはマストです。
▽見学など行く時は、両手が離せる抱っこ紐や抱っこ紐型のヒップシート、A4サイズの資料などが入り、持ち運びが楽かつ子どもを抱っこしていても軽く感じるリュック、子どもが話を聞く時に退屈しないストラップ付きのおもちゃ、簡易的に自分の膝の上に椅子のようにのれ、両手を離しやすいチェアベルトが便利でした。