ロッテドラフト5位の廣池に投げ勝った福岡大の2年生エース朝吹拓海=2日、みずほペイペイドーム(撮影・山崎清文)

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 ◆九州大学野球選手権準決勝・福岡大1―0東海大九州(2日、みずほペイペイドーム)

 福岡大の右腕エース朝吹拓海(2年・神村学園)が、ロッテ5位指名の東海大九州の廣池康志郎(4年・都城農)との投げ合いを完封で制し、チームを11年ぶりの決勝に導いた。

 圧巻の投球だった。威力のある速球にチェンジアップなどを交えて114球を投げ、11奪三振で被安打はわずか2本。相手打線に三塁を踏ませず、九州六大学リーグ2季連続最優秀選手賞に輝いた実力を十分に発揮した。

 朝吹は「(廣池との)対戦を楽しみにしていた。自分は一個ずつアウトを取ることを意識して投げました」と笑顔。堀壮太監督も「重圧と緊張感の中で朝吹が気持ちを入れすぎず、最後までよく投げてくれた」とねぎらった。

 秋の大学日本一が懸かる明治神宮大会まであと1勝。2年生エースは「ここまで来たらもちろん神宮に行きたい。チームの勝利のためなら連投でもいきます」と闘志を燃やした。(山崎清文)