平均順位『7.61』で解雇危機に立たされるペレス 今季中の交代の可能性を豪メディアも強調 ホーナーは「忍耐を失いつつある」

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母国GPでも結果を残せなかったペレス。解雇は時間の問題か…(C)Getty Images

 ついにチームから去る時が来たのだろうか。

 F1第21戦ブラジルGPの開催が近づく中、レッドブルのセルジオ・ペレスがシーズン終了を待たずに解雇される可能性が高いと、海外メディアにより伝えられている。

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 ペレスは10月20日に決勝が行われたメキシコGPで今季ワーストとなる17位でレースを終え、母国グランプリでも結果を残すことができなかった。予選ではQ1で敗退、18位スタートとなった決勝でもRBのリアム・ローソンとの接触によりマシンも損傷、後にその両者のやりとりがフォーカスされるなど、極めて不本意なレースウィークとなってしまった。

 このメキシコGPを終え、ますます正ドライバーとしての立場が危うくなっているペレスに対し、オーストラリアのスポーツサイト『THE ROAR』が10月29日、「いよいよペレスのキャリアは終わりに近づいている」と報じた。

 同メディアは、「ペレスの今季最低の成績である母国グランプリ17位は、彼の今シーズンを象徴している。予選でのミスを悔やみ、チームメイトのサポートには程遠い結果だった。その後のレースでは接触が発生し、損傷により最後尾付近でのフィニッシュとなった」とメキシコでのパフォーマンスを振り返っている。

 開幕からのリザルトにも言及しており、「ペレスの予選平均順位は『8.7』で、トップ4チームの中で最も低い。決勝でも平均順位は『7.61』で、あまり改善が見られない」と指摘する。

 さらに、「対してチームメイトで現チャンピオンのマックス・フェルスタッペンはほぼ常に表彰台を確保している状況で、チーム代表のクリスチャン・ホーナーがペレスに対する忍耐を失いつつあるのも理解できる」と主張しながら、「ペレスがシーズンを走り切るかどうか尋ねられた際、ホーナーは『この業界は成績重視だ。ある時点で難しい決断を下さなければならない』と明言を避けたようだ」として、首脳陣の胸中なども伝えている。

 加えて同メディアは、「ペレスはもはやプレッシャーに耐えられない。どんな改善も一過性のものに思える。メキシコ人の成績低迷が、レッドブルがコンストラクターズ選手権で3位に終わる主な理由である」と不振を強調。また「レッドブルは若手の育成と競争力維持のために、冷静な判断が必要だ。リアム・ローソンは2025年シーズンの有力候補であり、競争力を保つには若返りが不可欠だ」などと訴えている。

 シーズン終盤を迎え、コンストラクターズポイントではマクラーレン、フェラーリに上回られており、その差はさらに離されつつある。逆転での王座死守を果すためにも、やはりNo.2ドライバーの交代は避けられない状況なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]