小学生のLINEトラブルは学校の責任?「利用推奨年齢」は13歳以上で保護者の管理も必要

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子どものLINEトラブル、責任はどこに?

小学校教員を名乗るX(Twitter)ユーザーが、小6女子で起きたLINEでのトラブル対応で、保護者から驚きの言葉をかけられたという投稿が注目されている。

Xユーザーは保護者に対し「LINEトラブルをなくす確実な方法は利用しないことですよ」と話すと、その父親は「小学生がLINEを使ったらだめなんて、教師が決めることなのか」と激昂したのだそう。

「LINEは13才未満は推奨されてない」小6女子のLINEトラブルで親に伝えたら激昂した上に返答がしんどかった話

元投稿者は「『LINEは13才未満に推奨されてない』とLINEの規約を(保護者に)伝えても全く響かない」と嘆いている。LINEの規約を理解しておらず、学校に責任があるとする保護者対応に苦しんだようだ。

この投稿に対する反応としては「小6で自由にスマホやLINEを使わせるのも家庭の判断、責任も家庭だよ」「家庭の責任なのに、LINEトラブルに学校が関与することが間違っている」「小学生にスマホやLINEは不要」という声があった。

また、子どもにスマホを持たせているという人でも「親も見る前提でLINEを使用許可させていたが、LINEアプリを削除した」「アプリや動画はガチガチに制限している」と厳格に管理していると述べている人もいた。

LINEは12歳未満でも利用はできる

では、ここであらためてLINEの利用推奨年齢を確認してみよう。

LINEセーフティーセンターの「保護者・教育関係者の皆さんへ」のページを確認すると、iOS版のLINEの利用推奨年齢レートは12歳以上とされている。

そのためiPhone側で「利用可能なアプリ」の年齢設定が「4歳以上」または「9歳以上」になっているとLINEは利用できない。

また、Android版の場合はスマホに搭載されている「Digital Wellbeing」やその他のアプリを使って利用制限をかけることができる。

LINEセーフティーセンターより

さらに説明では「12歳未満の利用を禁止するものではありませんが、ご家庭で十分に話し合い、保護者の許可を得てご利用ください。」とされていた。

つまり、LINE側では保護者が管理していることを前提に、家庭の判断で利用するように促しているというのが実際のところだ。

XやInstagramも12歳未満は利用できない

ちなみに、Xをはじめ、InstagramとFacebookといったSNSでもサービスを利用できる年齢を13歳以上と利用規約で定められている。

Xの利用に関する保護者の理解と同意の取得

Xでは13歳以下のアカウントと判明した時点で凍結され、Facebookでは13歳に満たないユーザーである場合はアカウントを削除するよう伝えている。

また、Instagramの場合は保護者向けにペアレンタルコントロールできる機能が用意されている。

ティーンの保護者のためのInstagramガイド | Instagramについて

Instagramでは保護者が子どものアカウントの利用時間などをチェックできる

LINEやSNSを介したトラブルも多発している昨今、子どものLINEアプリ利用は保護者が子どもとよく話し合ったうえで、方針を決めておくことが大切だろう。

編集部注:タイトル『小学生のLINEトラブルは学校の責任?「利用推奨年齢」は13歳未満で保護者の管理も必要』を「小学生のLINEトラブルは学校の責任?「利用推奨年齢」は13歳以上で保護者の管理も必要』」に修正いたしました。訂正してお詫びいたします。(2024/10/31 10:43)

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