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「この情報、間違いです。テレビ局の方、訂正してくださいませ」。日本維新の会幹事長の藤田文武氏がXで投稿した内容が話題になっている。

このテレビ局とは、テレビ東京のこと。10月27日の衆院選当日に放送されたテレ東の選挙特番「集まれ!総選挙ライブ」で、藤田氏のプロフィールとして、「高校教師の時に告白され その教え子と後に結婚」と紹介された。

藤田氏は10月28日、自身のXアカウントで、「妻とは、私が30歳を過ぎてから知人の紹介で知り合いました。教え子ではありません」と紹介内容を否定。「党公式チャンネルで、柳ヶ瀬さんが冗談で言ったことを否定してツッコミを入れたのですが、その後そのまま事実みたいに広がっているだけです」と“真相”を明かし、テレ東側に訂正を求めていた。

これに対し、テレ東側は同日中に、番組のXアカウントで、「事実ではありませんでした。お詫びして訂正いたします」と謝罪した。

●誤解で誹謗中傷すれば犯罪になることも

藤田氏は同投稿で、「実は前回の選挙期間中、支援者さんから妻が『教え子だったの?』と聞かれてびっくりしたという珍事件もありました。。。」と、以前から勘違いが広まっていた可能性を指摘。ただ、「ちなみに、怒っているわけではありませんので・・・苦笑」と間違いを深刻にはとらえていない姿勢をみせた。

誤った情報とはいえ、テレビで一度は流れてしまったことから、SNSなどでは「教え子と結婚したのかよ!」「え、無理だ」などの声があがるなど、事実として受け取った人も見受けられた。

誤った情報を真に受けて誹謗中傷などをすれば、名誉毀損罪や侮辱罪に問われる可能性がある。侮辱罪については、2022年7月の法改正で、「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」から「1年以下の懲役・禁錮もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料」へと厳罰化が図られた。

言葉は時として凶器になる。「そんなつもりはなかった」としても誹謗中傷された側は深刻なダメージを受ける。たとえ匿名でのSNS投稿であっても、軽々な発言をすれば責任追及されるおそれがあることに十分留意すべきだろう。