東克樹

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 巻き返しへ、エースが帰ってくる。DeNA・東克樹投手(28)が28日、福岡へ移動し、みずほペイペイで前日練習に参加。0勝2敗で迎える29日の日本S第3戦で電撃復帰することになり「この舞台で投げられる状態を作ってもらった。恩返しというか、応えられるように明日は投げたい」と表情を引き締めた。

 窮地を救う。今季13勝を挙げた左腕は阪神とのCS第1Sの初戦で打席に立った際の走塁中に左太もも裏の肉離れを発症。13日に出場選手登録を抹消された。DH制が導入される日本S第3戦を見据えて調整を行っており、三浦大輔監督も「もう少し時間があればよかったが、本人が確認しながらいけるという判断で明日になりました」と説明。ブルペンには3度入り、徐々に強度を上げたようで、最終決戦へ間に合わせた。

 2連敗を喫した第2戦後には緊急ミーティングが開かれた。17年に日本Sを経験した桑原や柴田らが「CS最終戦のようにあの一戦で負けたら終わり。それと同じ気持ちで戦ってるのか」と厳しい言葉を投げかけ、鼓舞した。この日から9月に右尺骨骨折で離脱した山本や、ベテラン・石田健も練習に合流し準備は整った。「流れを変えられるような投球を心がけたい」と左腕。総力戦で勝ち抜き、本拠地での胴上げを目指す。(内藤 菜月)