EUの個別価格交渉は信頼関係損なう EV問題で中国商務部

中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京10月28日】中国商務部の報道官は28日、欧州連合(EU)欧州委員会が電気自動車(EV)の反補助金問題を巡り中国と行った協議に関する発表で「EUは調査対象企業や中国機電産品輸出入商会と価格交渉を行う権利があるが、その他の企業との交渉を排除するものではない」と表明したとの質問に、EUが中国との協議と並行して一部の企業と個別に価格交渉を行えば、相互信頼が損なわれ、協議全体のプロセスが混乱するとし、価格交渉後の実施と監督にさらなる行政コストがかかることになると指摘した。

 報道官は次のように述べた。王文濤(おう・ぶんとう)商務部長と欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長兼通商担当委員による25日のオンライン会談で、中国は「中国機電産品輸出入商会は中国の各種企業から十分な委託を受けて業界全体を代表する立場で価格案を提示し、中欧はそれを基に協議を重ね、苦しい努力の末に一定の進展を得た」ことを明確に示した。双方は現在、次の段階の協議を始めており、中国は双方が既存の枠組みに基づき、これまでの協議を踏まえて交渉を加速させ、実質的進展をできるだけ早く得ることを希望する。