小選挙区で落選も比例当選を疑問視「ゾンビ復活」がトレンドに 舛添要一氏が指摘「止めたほうがよい」
衆院選の小選挙区で落選しながら比例当選した候補者に対して「ゾンビ復活」というワードが28日、Xのトレンドとなり、比例当選の在り方について是非を問う声が続いた。
比例復活した候補者の中でXユーザーから名前を多く挙げられたのが立憲民主党から出馬したジャーナリストの有田芳生氏と、れいわ新選組の共同代表を務める大石晃子氏だった。
自民党派閥裏金事件を受けて非公認となった元経済産業相の萩生田光一氏への〝刺客〟として東京24区で立候補した有田氏は大接戦の末に惜敗したが、比例東京ブロックで復活当選。大石氏は大阪5区で3位に終わったが、比例近畿ブロックで復活当選。2021年の衆院選に続き、今回も滑り込みで国会カムバックを決めた。
そのほかの注目候補者では、三つ巴の激戦となった東京15区で最年少25歳の若さで出馬した自民党の大空幸星氏が3位で落選も比例東京ブロックで復活当選。大空氏を上回る2位だった元格闘家の須藤元気氏は無所属のため落選した。鳩山由紀夫元首相の長男で、東京2区に国民民主党から立候補した新人の鳩山紀一郎氏は2位に終わったが、比例同ブロックで復活当選した。
比例復活当選について、Xユーザーからは「民意でノーを突きつけたのに議員になれる比例復活は国民を馬鹿にしている」「ギリギリで負けた人が比例復活してくるのはまだ分からないでもないけど余裕で負けた人が比例ゾンビになって国会議員やってるの誰が納得できるの?」「そもそも国会議員の数が多すぎなんだよ」といった声が続いた。
厚生労働大臣、東京都知事を歴任した国際政治学者の舛添要一氏は27日夜に更新した自身の公式Xで「今回、『裏金』議員は重複立候補ができず、早々と落選が決まっている。小選挙区制では、これが正常なはずだ。有権者が落としたはずの議員がゾンビのように当選するのは異常だということを再認識させられる。惜敗率で復活という制度は止めたほうがよい。」との見解をつづった。
(よろず~ニュース編集部)