バイエルンが圧巻のゴールショー…大量5発で三好康児が途中出場したボーフムを粉砕

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 ブンデスリーガ第8節が27日に行われ、ボーフムとバイエルンが対戦した。

 前節終了時点で1分7敗と未勝利が続くボーフム。9月21日には、今季がブンデスリーガ初挑戦で、同じく白星から見放されているホルシュタイン・キールと2−2で引き分けたものの、同試合を除くとDFBポカール1回戦も含めて全試合で黒星を喫しており、現在は3連敗中。21日には監督解任も発表するなど、嫌なムードが続くなか、今節は暫定体制でホームに“絶対王者”を迎える。

 対照的に、2年ぶりの覇権奪還を目指すバイエルンは、ここまで5勝2分と無敗をキープ。開幕4連勝を飾った後、昨季王者のレヴァークーゼン戦(1−1)、フランクフルト戦(3−3)と2戦連続で足踏みが続いたが、前節はシュトゥットガルト相手に4−0とゴールラッシュを見せた。ただし、23日にはチャンピオンズリーグ(CL)でバルセロナ相手に1−4とショッキングな敗北。欧州の舞台で味わった屈辱を、国内のリーグ戦で晴らしたい。

 ボーフムに所属する三好康児がベンチからのスタートとなった一戦は、立ち上がりの8分にボーフムが鋭いカウンターでゴールに迫る。エルハン・マショヴィッチが1本のスルーパスで、前から奪いに来たバイエルンをひっくり返すと、抜け出したモリッツ・ブロシンスキは飛び出してきたGKマヌエル・ノイアーの位置を見てダイレクトでシュート。決まったかに思えたが、ここはキム・ミンジェが体を投げ出してカバー。ゴールとはならない。

 均衡が破れたのは直後の16分。バイエルンはペナルティエリア手前右寄りの位置でフリーキックを獲得すると、ミカエル・オリーズが左足で狙い澄ました一撃を沈める。GKパトリック・ドレヴェスが1歩も動けないシュートを叩き込み、バイエルンが先手を取った。

 このゴールで勢いに乗ったバイエルンは、流れのなかからチャンスを増やしていたが、26分に再びセットプレーでリードを広げる。敵陣右サイドで得たフリーキックの場面で、ジョシュア・キミッヒがタイミングを外して右足でクロスボールを送ると、ニアサイドにフリーで飛び込んだジャマル・ムシアラがヘディングでネットを揺らす。バイエルンが2点をリードして前半を終えた。

 後半に入ってもバイエルンの勢いは止まらない。57分、敵陣中央で前を向いたムシアラが見事なボールタッチで寄せてきた相手を抜き去ると、相手を引き付けてボックス内へスルーパス。広がる動きでシュート体勢に入ったハリー・ケインが左足で強烈な一撃を叩き込み、バイエルンが勝利を手繰り寄せる3点目を記録した。

 攻撃の手を緩めないバイエルンは65分、敵陣右サイドで相手のパスをインターセプトしたレロイ・サネが、ペナルティエリア手前右寄りの位置から見事なコントロールショットを突き刺し、これでリードは4点に。続く71分には、今度は左サイドから、カットインしたキングスレイ・コマンが右足でカーブのかかった一撃を放ち、シュートはGKドレヴェスを嘲笑うかのごとくゴールに吸い込まれた。

 試合はこのままタイムアップ。バイエルンは入りの時間帯こそボーフムの圧に苦しめられた印象もあったが、終わってみれば圧巻のゴールラッシュを見せ、ブンデスリーガで再び連勝街道に舞い戻った。一方、ボーフムはまたも初勝利とはならず。三好は72分からピッチに立った。

 次節、ボーフムは11月2日に敵地でフランクフルトと対戦する。一方、バイエルンは30日にDFBポカール2回戦で佐野海舟が所属するマインツの本拠地に乗り込み、2日には次節のブンデスリーガでウニオン・ベルリンをホームに迎える。

【スコア】
ボーフム 0−5 バイエルン

【得点者】
0−1 16分 ミカエル・オリーズ(バイエルン)
0−2 26分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
0−3 57分 ハリー・ケイン(バイエルン)
0−4 65分 レロイ・サネ(バイエルン)
0−5 71分 キングスレイ・コマン(バイエルン)