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 ◇ワールドシリーズ第1戦 ドジャース−ヤンキース(2024年10月25日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのヤンキースのワールドシリーズ第1戦に「1番・DH」で先発出場。初回のWS初打席は昨季サイ・ヤング賞を獲得したヤンキースのゲリット・コール投手(34)の前に大きな中飛に打ち取られた。

 初回の守りは先発フラーティが失策も絡んで2死一、二塁のピンチを招きながら無失点。その裏の攻撃で大谷がコール相手に初球攻撃を仕掛けた。95.8マイル(約154.1キロ)の外角直球を狙いすまして捉えると、中堅へ大飛球。角度良く上がった打球に本拠は大歓声に包まれたが、中堅フェンス手前、373フィート(約113.6メートル)地点で中堅ジャッジのグラブに収まった。2死後に右足首を捻挫しながら強行出場する3番フリーマンが左翼線へ安打を放ち、左翼手がもたつく間に激走して三塁打としたが、4番のT・ヘルナンデスが遊直に倒れた。

 第2打席は3回2死走者なしの場面。ここは2球ファウルでカウント2―2と追い込まれると、最後はナックルカーブにバットが空を切って空振り三振に倒れた。

 メジャー7年目で初のポストシーズンは、ここまでの全11試合に出場し、打率.286、3本塁打、10打点。得点圏では9打数6安打、打率.667と驚異的な勝負強さで打線をけん引してきた。WSでアーチを描けば、日本選手では2003、2009年の松井秀喜以来、2人目。また、あと1本でPS4号となり、こちらも日本選手最多の松井に並ぶことになる。

 ドジャースとヤンキースの東西名門がワールドシリーズを戦うのは1981年以来43年ぶり12度目。大谷とジャッジとの両リーグ本塁打王同士の対決に周囲の注目度も例年になく高まっている。