福岡県宮若市黒丸地区で24日早朝、眼下に広がる神秘的な雲海が見られた。風にそよぐススキの穂とともに秋の訪れを告げている。

 雲海は、空気中の水蒸気が山間部などで冷やされて発生した霧が地上付近にとどまり広がる気象現象。雨が降った後、深夜から早朝にかけて晴れて冷え込み、風が弱いときなどに発生する。

 市西部の標高200メートル地点にある清水寺近くには、日の出前からシャッターチャンスを待つ人々が待機。薄暗い山あいに浮かぶ白い帯が、朝日に照らされて赤らんでいく“表情”の移り変わりをカメラに収めていた。

 (吉丸宣孝)