浙江省、一定規模以上の電気化学エネルギー貯蔵発電所のリアルタイムモニタリングを実現―中国
国網浙江省電力有限公司が19日に明らかにしたところによると、浙江省エネルギービッグデータセンターはこのほど、新たに751世帯・35kW/70kWh以上のユーザー側電気化学エネルギー貯蔵発電所データに接続し、全省の登録済の電力網側及びユーザー側の計778カ所の一定規模以上の電気化学エネルギー貯蔵発電所の100%のリアルタイムモニタリングを実現した。科技日報が伝えた。
エネルギー貯蔵技術は、新型電力システムが高効率・安定的でフレキシブルな運営を実現するための重要な下支えで、電力の需給バランスを整え、エネルギーの利用効率を高め、再生可能エネルギーの大規模接続を促進することができる。うち出力が35kW以上で容量が70kWh以上のエネルギー貯蔵発電所は一般的に、大規模な工業・商業エネルギー貯蔵プロジェクト及び大型再生可能エネルギー発電関連のエネルギー貯蔵施設で使用される。
浙江省は今年、浙江省エネルギービッグデータセンターが開始した「エネルギー貯蔵全体計画」の建設により、電源側・電力網側・ユーザー側エネルギー貯蔵発電所が電力設備との連携を徐々に推進し、全省エネルギー貯蔵発電所のリアルタイム運営モニタリングを実現し、エネルギー貯蔵発電所の運営策の最適化をサポートし、その経済効果を高め、エネルギー貯蔵発電所のピーク調整・周波数調整の役割を十分に発揮し、電力網の供給保証水準を高めるようにしている。
同センター製品マネージャーの趙新哲(ジャオ・シンジャー)氏は、「エネルギー貯蔵発電所のデータ接続後、関係当局は企業ユーザーの電力負荷の特性といったデータを結びつけ、的を絞ったエネルギー貯蔵発電所充放電策最適化提案を企業に提供し、エネルギー貯蔵設備の効果を最大限に高めることができる」と述べた。
また、省内のユーザー側のエネルギー貯蔵運営状況を正確にモニタリングするため、浙江省エネルギー局は同センターと共同でユーザー側エネルギー貯蔵識別モデルを研究開発した。「隠れた」ユーザー側エネルギー貯蔵の正確な識別をサポートする。同モデルは現在すでに嘉興市と湖州市で試験事業を行い、そして56世帯の一定規模以下のユーザー側エネルギー貯蔵の識別に成功している。将来的に同モデルは浙江省のより広い範囲でのユーザー側エネルギー貯蔵データの接続をサポートすることになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)