Co.山田うん、紙を使った『EN』『TEN』に次ぐ新作公演『遠地点』を上演 山田うんのコメントも公開
2025年1月25日(土)~1月26日(日)KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉にて、Co.山田うん 2025 新作『遠地点』が上演されることが決定した。
「Co.山田うん」は、2002年設立の山田うん率いるダンスカンパニー。ダンサー、振付家、演出家、俳優、指導者など約20名の新進気鋭パフォーマーが所属しており、簡単に届かないものに手を伸ばすことで、物事の本質と向き合い、社会の不安定さと自然との融合、希望を問いとした身体性と世界観を追求している。
『In C』2022年KAAT神奈川芸術劇場 撮影:嶋本丈士
『ノクターン』2023年世田谷パブリックシアター 撮影:塚田洋一
紙を使ったCo.山田うんの三部作、2023年12月麻布台ヒルズと2024年4月メキシコで上演した『EN』、そして2024年11月長野県上田市上田市文化芸術センターサントミューゼで上演する『TEN』に次ぐ『遠地点』。『遠地点』は、12人のダンサーによるダンス・シアターで群舞作品として完成させ上演する。
『EN』2023年舞台裏 撮影:前澤秀登
コンセプト
紙は思考の地面でしょう
知能の発達に文化の発展に紙幣にトイレットペーパーに分断に破滅に
ペーパーレス革命が起きても私たちまだ紙と生きている
紙は全知能、地球の神なのか
時は流れて
いつかここに紙を使って暮らしていた人々がたくさん住んでいたことを想像してみます
ここから一番遠いところから私に向かって手を伸ばすことをしてみます
それは書き忘れた早足の夢
透けた白紙の裏表
山田うん コメント
昨年から紙を使ったダンスを発表しています。1作品目『EN』は和紙を使った私のソロダンスで麻布台ヒルズとメキシコで上演しました。その後、和紙を提供していただいた福井県の五十嵐製紙さん他、和紙の里を訪れ紙についてリサーチを重ねました。2作品目『TEN』は上田サントミューゼでこの秋に上演します。紙と思考の関係は近くても肉体とは距離があります。そういう簡単に繋がりにくい何かに創作の種を植えてここから素晴らしいクリエイティブチームと12人のダンサー達と舞台化していきます。