スポニチ

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 阪神・野口もライバルに負けじと一発を放った。2点優勢の6回無死。同じ外野手の前川が目の前で逆転3ランを放った直後の打席だ。石田健が投じた低めのチェンジアップを振り抜いた一打は左翼へのソロアーチとなった。

 「アピールも大事ですけど、自分のスイングが、課題の落ちる球で出せたことが一番よかった」

 「6番・DH」で先発出場。味方が守備の際はベンチ横でスイングを続けるなど準備を徹底した。その姿勢を藤川監督も評価。「DHだったので、サイドで振る準備をしていた。そういう準備の大切さが見えた」。2年目の今季は初めて1軍舞台を経験。しかし8月21日には出場選手登録を抹消された。打率.189、0本塁打、5打点と苦戦。「上(1軍)でやり返せるようにしたい」。来季にかける右の大砲候補も新指揮官に持ち前の打力を印象づけた。