立民・尾辻かな子氏 選挙ポスターが破損、落書き被害 選対本部が抗議声明「日本の民主主義に対する重大な挑戦」
衆院選(27日投開票)に大阪10区(高槻市、同府三島郡島本町)から立候補している立憲民主党の尾辻かな子元衆院議員(49)の選挙対策本部が18日、高槻市内のポスター掲示場に掲示されていた尾辻氏の選挙ポスターが17日、破損や悪質な落書きなどで6件が毀棄(きき)されたとして「悪質な選挙妨害であるのみならず、日本の民主主義に対する重大な挑戦であると受け止めている」との声明を発表した。
声明は、尾辻氏の選対本部長の野々上愛大阪府議名で出された。ポスター毀棄事案が、公職選挙法で定められている「選挙の自由妨害罪」違反で、悪質な落書きが候補者に対する「威力の行使にほかならない」と抗議した。
すでに警察、選挙管理委員会への報告、現場検証が完了し、警察への被害届も提出する予定だとして「自由で公正な選挙を通した法と秩序に基づく民主主義を保障するための機関である警察においても、このような事案を見逃すことなく、けっして繰り返されることのないよう取り組まれるものと確信している」と求めた。
有権者には「すべての民主主義を求める市民の皆さんに、思想信条、党派を超えて、このような民主主義を冒涜(ぼうとく)する悪質極まりない選挙妨害に対し、ともに抗議の声を上げられるよう訴えたい」と呼びかけた。
衆院大阪10区は、立民代表代行の辻元清美参院議員(64)が〝後継〟に指名した尾辻氏のほか、日本維新の会の池下卓前衆院議員(49)、自民党新人の加納陽之助氏(44)が立候補している。
(よろず~ニュース・杉田 康人)