NY放送局はメッツのWS進出を望まない? 「大谷vsジャッジ」の頂上決戦が熱望されたワケ「間違いなく莫大な金を生む」
スポーツ界全体でもネームバリューを持つ大谷とジャッジ。このふたりのマッチアップを望む声はニューヨークでも…。(C)Getty Images
メジャーリーグのポストシーズンの熱戦は、日々話題沸騰となっている。現地時間1−月16日時点では、アメリカン・リーグはヤンキースとガーディアンズが、ナショナル・リーグはドジャースとメッツがリーグ優勝決定戦でそれぞれ対峙。ワールドシリーズに向けた戦いに娯楽は尽きない。
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ニューヨークの2球団が勝ち残っていることもあり、ワールドシリーズでの「サブウェイシリーズ」(ヤンキースとメッツのライバル対決の愛称)の可能性も残っている。仮に実現すれば、2000年シーズン以来の出来事であり、ニューヨーカーたちがエキサイトするのは間違いない。
だが、一部の地元メディアではライバル対決以上に「ヤンキースvsドジャース」の実現を望む声も上がっている。ニュージャージー州の放送局『CNBC』の番組に出演したマイク・オザニアン記者は「多くの野球ファンはヤンキースとドジャースによるワールドシリーズ開催を夢見ているはずだ」と断言。「このカードは広告料や試合中継の視聴者数的にも多くの人々のニーズに合うはずだ」と論じた。
「この2チームによるワールドシリーズが仮に最終7戦まで行けば、30秒の広告枠で70万ドル(約1億430万円)以上のスポンサー収益も見込める。それにサブウェイシリーズの視聴率はさほど良くない。なぜならニューヨーク以外での視聴率が悪いからだ」
これに司会を務めたコンテッサ・ブルワー氏が「私たちはニューヨーカーです。私たちはサブウェイシリーズを望みます」と異論をはさむも、オザニアン記者は「それにドジャースとヤンキースならオオタニとジャッジがいる。この二人は間違いなく莫大な金を生む」と強調。さらに東西名門による頂上決戦を推す理由を続けた。
「ワールドシリーズがドジャースとヤンキースになって、7戦まで試合が及んだ場合には、ヤンキースは4000万ドル(約59億6000万円)以上の収益を稼げると見込まれている。仮にメッツが勝ちあがってもチケット代は莫大に跳ね上がる。でも、ドジャースとの試合になれば、それこそクレイジーな値段になるのは間違いない。ブランド構築のためにも大きな影響がある」
世界的な知名度を誇るスターが数多くいるヤンキースとドジャースによるワールドシリーズが実現すれば、国際的な関心を集めるのは必須。それだけにニューヨークの地元メディアでも両軍の勝ち上がりを願う気持ちが強まっているようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]