明大・宗山塁選手はどの球団に?(写真:AP/アフロ)

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広島が「アマチュア球界ナンバー1遊撃手」の呼び声が高い宗山塁(明大)を、2024年のドラフト1位指名することを正式に公表した。

広島出身、甘いマスクでスターの雰囲気

今秋のドラフトで、複数球団による争奪戦が予想されるのが宗山と、大学ナンバー1左腕の金丸夢斗(関西大)だ。

宗山は遊撃で高い守備能力に加え、打撃も卓越したミート能力で広角に安打を打ち分ける。「遊撃でレギュラーを10年張れる逸材」と評され、チームを引っ張るキャプテンシーも大きな魅力だ。

広島には遊撃に守備能力が高い矢野雅哉がいるが、二塁の菊池涼介は34歳とベテランの域に入り全盛期より守備範囲が狭まっている。将来を見据えると、遊撃に宗山、二塁に矢野のコンビで二遊間を組む青写真が描ける。

広島で生まれ育ち、広陵高出身の宗山は甘いマスクでスターの雰囲気を漂わせている。地元球団に入団すれば絶大な人気を誇ることは間違いないだろう。

「4球団以上は競合すると思います」

ドラフト前に1位指名選手を公表することは、他球団の牽制になる。

過去のドラフトで他球団が事前に指名を公表した選手を、ドラフト当日に避ける球団が相次いで単独指名となったケースが何度もあった。

だが、アマチュア野球を取材するスポーツ紙記者は「今回はあまり効果がないのでは」と予測する。

「宗山が欲しい球団は争奪戦でも1位指名すると思います。投手と違って遊撃手でドラフトの目玉はなかなか出てきません。希少価値があるし、4球団以上は競合すると思います」

ドラフト会議は10月24日に開催される。宗山の交渉権を獲得する球団は――。(中町顕吾)