台湾周辺での軍事演習、重大な関心持ち注視 中国に懸念伝達=官房副長官

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Shiho Tanaka

[東京 15日 ロイター] - 青木一彦官房副長官は15日午前の会見で、中国が台湾周辺で軍事演習を実施したことなどについて「重大な関心を持って注視している」とした上で、中国に対し懸念を伝達したと述べた。

中国人民解放軍は14日、台湾を包囲する形で大規模な軍事演習を実施した。

青木官房副長官は、13日に同国海軍の空母が日本周辺の海域を航行したことにも触れ、「中国は近年、我が国周辺における軍事活動をますます拡大、活発化させている」と指摘。政府としては、周辺海域における中国海軍艦艇の動向について引き続き注視していくとともに、情報の収集、警戒・監視に万全を期していく考えを示した。

日本の防衛省によると13日午後5時ごろ、中国海軍の空母「遼寧」とミサイル駆逐艦の計2隻が、沖縄県・与那国島の南約460kmの海域を航行していることを確認した。防衛省・自衛隊は艦載戦闘機の発着艦に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させるなどの対応を行った。

*発言の詳細や背景などを追加しました。