【リュウジレシピ】ミステリアスなお味の「ドクターペッパー」で鶏を煮込んだら…オリエンタルな味に衝撃!

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「これ絶対流行ります!」と料理研究家のリュウジさんが自身のYouTubeチャンネルで紹介している「手羽元のドクターペッパー煮込み」。そうなんです!あの摩訶不思議な味のドクターペッパーで鶏肉を煮込むのです。「コーラ煮があるならドクターペッパー煮もいけるだろっ」と作ってみたところ「過去一おいしいヤバい煮込み」に仕上がったとか(笑)。ちょっと怖いけど作ってみよっと♪

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アメリカで最も古い炭酸飲料「ドクターペッパー」

本日の主役はこちら、「ドクターペッパー」。


日本コカ・コーラ(株)「ドクターペッパー」500ml 購入価格:税込116円

みなさん、飲んだことありますか?

わたしは、何十年も前に一度飲んだきり。具体的にどんな味だったかもう忘れてしまいましたが、なじみのない”奇妙な味”がしたことだけは覚えています(笑)。

この「ドクターペッパー」は、1885年にテキサス州ウェイコで誕生したアメリカで最も古い炭酸飲料とのこと。ちなみに、アメリカを代表する炭酸飲料、コカ・コーラは、1886年にジョージア州アトランタで誕生したそうです。

コーラより1年早く誕生したんですね。



20種類以上のフルーツフレーバーをブレンドした独創的な味が特徴とのことですが、原材料名を見ても、フレーバーの詳細について記載されていないので、何が使われているかは不明(笑)。



コーラよりクセが強く、好き嫌いが分かれる個性的な味わいで、アメリカンチェリーや杏仁豆腐に例えられることが多いみたいです。

ドクターペッパーを数十年ぶりにひと口飲んでみると…。

そうそう、これ、これ、この味。めちゃめちゃ甘くて不思議な味。アメリカンチェリーでもあり、杏仁豆腐でもあり、化粧品っぽくもある…独特な味と香り。久しぶりに飲んでみると意外とおいしくて、ちょっとクセになりそう(笑)。

リュウジさんが言うには、この、ちょっとミステリアスで独特な「ドクターペッパー」で鶏の手羽元を煮込むと、「過去一おいしいヤバい煮込み」に仕上がるそうです。…ホンマかいな(笑)。

では、リュウジさんおすすめの「手羽元のドクターペッパー煮込み」を作ってみましょう。

「手羽元のドクターペッパー煮込み」の材料と作り方



【材料】3~4人分
鶏手羽元…600g
「ドクターペッパー」…500ml
にんにく…15g
サラダ油…小さじ2
ゆで卵…4個
しょうゆ…大さじ3
オイスターソース…大さじ1
カレー粉…小さじ1/2
黒こしょう…適量
うま味調味料…6振り
塩…適量
こしょう…適量

今回は分量を半分にして作ります。

ゆで卵は、鍋に卵がかぶるくらい水をたっぷり入れて沸かし、卵を入れて12分茹でます。目指すのは固ゆで卵。茹でる際、酢を小さじ2ほど加えると、殻が剝きやすくなるそうです。



【作り方】
1. にんにくの皮を剥き、みじん切りにします。
包丁で切る作業はこれだけ!めちゃ楽です。

2. フライパンにサラダ油を引き、手羽元の皮目を下にして置き、塩とこしょうを振って焼きます。火加減は言っていなかったので中火にしました。

ひっくり返しながら全体に焼き目をつけます。


 
3. 鶏肉に焼き目がついたらにんにくを入れ、鶏肉と混ぜながら炒めます。





4. にんにくの香りがしてきたら、ドクターペッパーの登場。



ドクターペッパーを注ぎ入れます。





さらに、しょうゆ、オイスターソース、殻を剥いたゆで卵、うま味調味料を入れて、弱めの中火でフタをせず、45分ほど煮ます。



動画で、リュウジさんは「絶対おいしくならない香りがする」と言っていたので、びくびくしていましたが、そこまでひどい香りではなく、ひとまず安心(笑)。ドクターペッパーの甘くて化粧品っぽい香りはしますが、にんにくの香りにかき消されて、さほど気になりません。

45分煮込むとのことですが、材料を半分にしたこともあり、25分ほどでけっこう煮詰まり、いい感じになったので、次の工程に進むことに。



5. 4にカレー粉、黒こしょうを加え、煮汁が1/3くらいになるまで煮詰めたら出来上がり。





カレー粉を入れることで、一気にオリエンタルな香りになりました。ドクターペッパーの香りはほんのりしますけどね。



調理時間はゆで卵を茹でる時間を除いて30分。分量を半分にしたことで、煮込み時間が25分に短縮できました。下準備はにんにくをみじん切りするだけとお手軽で、手羽元も軽く焼き色をつけてすぐ煮込むので、実際に作業するのは5分くらい。めちゃめちゃ簡単です。



さて、食べてみよう!



甘っ。ドクターペッパーが煮込まれて、甘味とコクがこれでもか!と凝縮しています。何十種類ものスパイスを調合したカレー粉、深いコクと甘味のあるオイスターソース、20種類以上のフルーツフレーバーをブレンドしたドクターペッパーが融合し、複雑で奥深い味わいです。

ドクターペッパーの独特の味と香りの主張は強くはなく、後味にふわっと感じる程度。手羽元はやわらかくて、ドクターペッパーダレがよく絡んでいます。リュウジさんは「ガチ中華の煮込み料理の味」「魯肉飯っぽい味」と表現していましたが、確かにそんな感じ。香辛料の八角を使った台湾や中国の料理を彷彿とさせます。

煮卵も食べてみよう。



半分に切ってみるとこんな感じ。固ゆで卵です。



25分煮込んだだけですが、ドクターペッパーの”濃厚なコク旨甘ダレ”が白身にちゃんと染みていて、味わい深い煮卵になっています。

夫に”ドクターペッパーで煮込んだ”と言わずに、この煮卵を出したら、「これ、みそ味?」と言っていました。

みそ味って!!!(笑)。ドクターペッパーダレに卵のまろやかさがプラスされたことで、みそ味っぽく感じたみたいです。ほんの少しバターを入れただけで「これ、バター入れたでしょ!」と嫌そうに気づく夫が、ドクターペッパーの風味に気づかないなんて、おもしろっ。

わたしはドクターペッパーを入れたことをもちろん知っているので、ドクターペッパーの香りや味を敏感に感じてしまいますが、知らないと、意外と普通にすんなり受け入れられる味なのかも。

夫にはドクターペッパーを入れたことは言わないまま、後で手羽元も出してみよう。さすがに、手羽元は異変に気づいて「変な味がする…」と言いそうだけど(笑)。



リュウジさんの「手羽元のドクターペッパー煮込み」は、ドクターペッパー独特の風味と甘味とコクを活かした煮込み料理でした。

アメリカ最古の炭酸飲料、ドクターペッパーで、アジアのどこぞの国の煮込み料理のようなオリエンタルな味に仕上がるところがおもしろかったです。そして、なにより、独特な味と香りのドクターペッパーをちゃんとした料理に昇華させたリュウジさんはさすがです。