牧原秀樹法相は11日の記者会見で、1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件の再審で袴田巌さん(88)の無罪が確定したことを受け、「長期間にわたって袴田さんが法的に不安定な地位に置かれたことについて、大変申し訳ないという気持ちを持っている」と謝罪した。

 牧原氏は、畝本直美検事総長が無罪判決を「承服できない」とする談話を発表したことについて、「検察は無罪判決を受け入れており、判断理由を説明するために必要な範囲で判決内容の一部に言及した」との見解を示した。