新グループ名は『Rain Tree』! サプライズデビュー発表に号泣メンバー続出

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’23年4月、秋元康氏が手がける『IDOL3.0 PROJECTオーディション』がスタートした。応募者は約1万人。見事、最終審査を勝ち抜いた11人は『WHITE SCORPION』として、同年12月にメジャーデビューを果たした。一方、最終審査まで残ったものの、あと一歩のところで不合格となった17人は『FINALIST』というグループを組み、デビューを目指して活動してきた。

落選から丸1年、ついにデビューが決定

10月8日、その『FINALIST』が来年1月にメジャーデビューすることが都内で行われた制作発表会見で発表された。新グループ名は『Rain Tree』。実在する植物からとられたその名には、“雨の中じっと耐えるRain Treeのように、苦難に耐え抜く強さで自らにも周りにも大きな力を与える、そんな力強く優しい存在になれるように”という願いが込められている。

デビューを知らされずに壇上に上がっていた17人は、思わぬサプライズに号泣。手を取り合って泣き崩れるメンバーの姿も見られた。

夢に見たデビューをつかんだ心境を問われ、メンバーのコトリは「まさかこんな形でサプライズをしていただけるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです」と涙ながらに話した。タマは「最終オーディションに落ちてから今日で丸1年が経ちました。こうして記者会見という場を設けていただいたということは、何かニュースがあるのかな? と期待してしまった半面、今までいつも、期待しても何も起こらないことが何度もあったので、今日も期待しないでおこうと思っていました。来年1月にデビューさせていただけることが決まって、この1年間、メンバー誰一人欠けずに頑張ってこられて本当によかったと思います」と喜びをかみしめた。

最終審査不合格から今日までの丸1年間、どのように過ごしてきたかを問われると、イチゴは「いつか絶対にデビューするぞという強い気持ちで過ごしてきました。先輩グループであるWHITE SCORPIONさんの背中を見ながら、メンバー個人個人のスキルアップや、SNSでの自己アピールを頑張ってきました」と話した。カワチャンは「今日までの1年間、17人全員で高め合ってきたので、これからも仲よく愛のあるグループとして活動していきたいですし、この愛が皆さんにも伝わったらいいなと思っています」と笑顔を見せた。

この日’24年10月8日、24歳の誕生日を迎えたニイは「去年の10月7日が最終オーディションでした。残念な結果に終わってしまって、悲しい気持ちのまま誕生日を迎えました。そのときから、今年の誕生日は絶対にデビューして、メンバーのみんなとファンの皆さんと一緒に過ごしたいとずっと思い描いていたので、デビュー決定という最高の誕生日プレゼントをいただけたことを心から嬉しく思います」と話した。

48グループや坂道グループと同じ“セレクション”制度

グループ最年長のマキは26歳。「一度オーディションに落ちて悔しい思いをした経験があるからこそ、それをバネに頑張ることができる17人です」と胸を張った。15歳で最年少のリンリンは「16人のお姉ちゃんたちが常に『絶対にデビューできるよ!』と励ましてくれたからこそ、今の私がいます。これからもお姉ちゃんたちに甘えつつ、いいところをたくさん吸収して上を目指していきたいです」と堂々たる話しぶりで報道陣を驚かせた。

会の途中、メンバーにとってもうひとつのサプライズ発表があった。『Rain Tree』はシングルごとにメインメンバーを選考する『セレクション』を実施するというのだ。歌・ダンス・自己表現の審査基準でセレクションを勝ち抜いたメンバーのみが、表題曲を歌うことができる。

チャイは「セレクションのことを聞いたときは驚いて、悲しい気持ちもありました。17人全員でデビュー曲を歌えると思っていたので……。でも、セレクション制度があってもこの17人はずっと仲がいいままでいたいです」と涙で声を震わせた。

国民的女性アイドルグループを数多く手がけてきた秋元康氏が、新たに世に送り出す最新アイドル『Rain Tree』。最終審査不合格という苦難に耐え抜いた強さで、ファンに大きな力を与える存在になってくれるに違いない。