サッカー中国代表がオーストラリアに敗れ、2006北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選3戦全敗という不振に陥った。W杯本大会からも遠ざかった。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキング91位の中国代表は10日(日本時間)、オーストラリアのアデレードオーバルで行われた北中米W杯アジア3次予選C組第3戦で25位のオーストラリア代表に1−3で逆転負けした。中国は先に得点した後、3失点して敗れた。

第1戦で日本に0−7、第2戦でサウジアラビアに1−2で敗れた中国はこの日、オーストラリアにも敗れて3次予選3戦全敗となった。勝ち点ゼロで最下位だ。3試合で得点は2、失点は12。

3次予選では組2位までがW杯本大会直行チケットを手にする。3・4位にでも敗者復活戦の4次予選に進むことができる。現在の中国の競技力ではW杯本大会チケット獲得は難しいというのが専門家らの評価だ。

北中米W杯では本大会進出国数が従来の32カ国から48カ国に増える。アジアサッカー連盟(AFC)に配分された本大会チケットも4.5枚から8.5枚に大きく増えた。国際サッカー連盟(FIFA)が世界サッカーの潜在的「最大市場」である中国を念頭に置いてこうした決定を下したという分析があった。

しかし中国サッカーが低くなった敷居も越えられない可能性が高まり、中国のファンはもどかしさを感じている。中国は2002韓日W杯当時、韓国と日本が開催国資格で自動進出したのを受け、漁夫の利で出場を果たした。これが唯一のW杯本大会進出だ。

一方、バーレーンとの初戦で0−1で敗れ、インドネシアとの第2戦で0−0で引き分けて監督が交代したオーストラリアは、トニー・ポポビッチ新監督(オーストラリア)のデビュー戦で勝利をつかんだ。オーストラリアは勝ち点4となり、C組6チーム中3位。