ソフトバンク・近藤

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 パ・リーグのレギュラーシーズン全日程が9日、終了し、ソフトバンクの近藤健介外野手(31)が打率3割1分4厘で初の首位打者のタイトルを獲得した。同時にリーグ唯一の3割打者となり、1950年以降の2リーグ分立後ではパ史上初の事態となった。

 リーグ2位は楽天の辰己涼介で打率2割9分4厘となった。これまでのパ・リーグでは2017年の秋山翔吾(西武、現広島)と柳田悠岐、23年の頓宮裕真(オリックス)と近藤健介の2人が最少だった。

 近年は投手の平均球速の上昇などもあって投高打低の傾向が続く。近藤は「どうしても球が速くなってきて、そういうところ(打率向上)も難しい。ある程度割り切りだったり、傾向だったり、そういうのは常に頭に入れながら。『打ちたい打ちたい』という欲を抑えつつ、いいボールを待ちながら、という感じで打席に入っている」と語っていた。

 好打者の証でもある「打率3割」も希少な存在となってしまった。