【漫画】知人が遊びに来る…掃除&料理で自己演出、“SNS投稿”に似てるかも 男性の気付きに「確かに」<作者インタビュー>
家に知り合いが遊びに来るときと、SNSに投稿をするときの心理の共通点を描いた漫画「SNSは『知り合いが来たときの部屋』説」が、Instagramで700近くのいいねを集めて話題となっています。
知り合いが家に遊びに来る際は、普段は作らないオシャレな料理を作ってみたり、普段はしない掃除をしてみたりするなど、普段のありのままではなく、少しだけ良くみせようと演出してしまう心理について、作者は、「SNSの投稿に似ている」と感じたのですが…。読者からは、「確かに似ていますね」「私も他人が興味を示しそうなものだけ、投稿しているかも」「普段できない片付けをするために『あえて』人を呼ぶこともあります(笑)」などの声が上がっています。
SNSの投稿がきっかけで制作
この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、フリーライター兼主夫の増田さんです。増田さんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.今回、漫画「SNSは『知り合いが来たときの部屋』説」を描いたきっかけを教えてください。
増田さん「SNSの投稿を見て、『〇〇さんは顔が良くて、足も長いですね!』『〇〇さんの家はとてもオシャレ!』などと言っている人を見て、『本当に?』『SNSだけを見て判断するのは早いのでは?』と思ったことがきっかけです」
Q.「SNSでは普段の自分ではない自分を演出してしまう」という現象は、本人のどのような心理によるものだと思いますか。
増田さん「SNSは、『その人が見せたい、きれいな部分』が、意図しなくても出てしまいやすいものだと思っています。演出するという意識はなくても、『他人に見せたい、見せてもよい』という内容を切り取って投稿できるので。例えば、服装が自由な会社であっても、部屋着で出社する人があまりいないことにも、似ているかもしれません」
Q.増田さんも、SNSでは「普段の自分ではない自分を演出」してしまうことはありますか。
増田さん「私の場合は、『自分を実際よりも大きく見せよう、演出しよう』とは思っていませんが、人に話せないほどの大失敗や、妻と本気でけんかをしたときなどは、『人に聞かせてもな…』と思い、『あえて』投稿を控えています(笑)」
Q.「理想の自分を作るため、SNSでは『あえて』普段の自分とは異なる自分を演出する」という考え方もありますが、それについてはどのように感じますか。
増田さん「『いかに自分をよく見せるか』を商売とする職業だと、意図的に演出している人もいるかと思いますが、実際の自分と乖離(かいり)し過ぎてしまうと、いろいろと大変だろうなと思います」
Q.漫画「SNSは『知り合いが来たときの部屋』説」について、どのような意見が寄せられていますか。
増田さん「『確かに似ていますね』『私も本当の日記に書くようなことは、SNSに一切上げていません(笑)』など、共感の声が多くてうれしかったです」